痛みの閾値

  • 2020.03.11 Wednesday
  • 15:25

 

接骨院院長のブログなのに、いつも遊びのことばかり書いてしまっていますので、たまには身体のことも。

 

ときどき「痛みに強い人」とか「痛がりさん」という言葉を耳にします。なぜ受傷した本人ではない人が痛みの程度を評価出来てしまうのでしょう。

正常な中枢神経・末梢神経を持つ人の多くは類似した疼痛閾値を持つことが知られています。閾値とは組織から発せられる情報を痛みとして認識するかどうかの敷居値のこと。「閾値が高い=痛みを感じにくい」「閾値が低い=痛みを感じやすい」ということです。他者が見ても、ある程度損傷の評価が可能な切り傷すり傷などでは、その評価から予測される痛みを大きく上回る訴えがあると「痛みに弱い」とか「痛がりさん」と言われてしまうのです。

 

接骨院の治療対象は、切り傷すり傷などの「創」のないケガの患者さまですが、それでもやはり他覚的な所見とご本人の訴えに開きがあることはめずらしいことではありません。

 

ただ、同じ個体であっても疼痛閾値は常に固定されているわけではなく、さまざまな要因で上がったり下がったりします。季節の変化、あるいは日々のお天気の変化、疲労の度合い、精神的なコンディションなどなど。

 

痛みは身体の異常を知らせる重要な情報ですので、やたらに痛みに強ければ良いというわけではありません。しかし、現代人の生活習慣では、痛みに過敏であることが悩みの種になることの方が圧倒的に多いようです。

 

疼痛閾値を高く保つための対策のひとつに、適度な運動が挙げられます。

ある程度の強度を伴う運動を習慣にしている人は、運動しない人に比べて疼痛閾値が高いことは知られています(exercise-induced hypoalgesia:AIH)。野生動物はもちろんですが、人間も原始の頃には狩猟や採集で毎日運動をしていたわけですから、運動することで身体のバランスが調うように出来ているのでしょうね。

ほかにも、深呼吸、音楽、アロマテラピー、気の合う仲間とのおしゃべりなども疼痛閾値を上げるために有効だと言われています。

時節柄、屋内のスポーツ施設には足が向かないかも知れませんが、木の芽もほころび桜もまもなくです。強度がそれほではない有酸素運動でも経験的には効果があると思われますので、広々とした公園でウォーキングなどいかがでしょう(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
「痛がりさん」と侮られようと、それが自己保存本能に基づく悲鳴であれば、何れ許容されると思います。私の子供時代(今から80年まえ)、村の歯医者さんに罹ると、かなり痛い思いをさせられました。そのせいか、今でも歯科医院の門を潜るのは億劫です。「痛がり」の度合いを軽減する為に、深呼吸や音楽、お喋りの日常化が良いとの事ですが、自分が他界の後、地獄の鬼どのに拷問されても耐えられる程の「シキ値」に達するには、今後余程長生きしなければなりませんね(笑)。
  • 山野隆康
  • 2020/03/12 1:52 PM
山野さま
私が子供の頃(50年前)の歯医者さんでも相当こわかったのに、80年前ともなれば、、(^^;
疼痛閾値に年齢による有意差はありませんが、その痛みによる辛さは加齢とともに減少していくとのことです。あと30年くらいヴァイオリンを弾き続ければ、かなりいいセンいくのではないかと(≧▽≦)
  • 松本
  • 2020/03/12 4:44 PM
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM