タイムマシーンなライブ
- 2019.09.04 Wednesday
- 18:29
今年の夏はなかなかしぶといですねえ。それでも朝夕は、心もち凌ぎ易くなって来たような。
ライオンに追いかけられているときにちょっとした痛みやかゆみなど感じないように、命に関わる暑さをしのいでいる最中には感じられなかった不調が、すこしほっとする今頃に自覚されるようで、ここのところ来院される患者さまの数が増えています。
もっともらしいことを書いていますが、もちろんライオンには夢の中でしか追いかけられたことはありません(^^;
さて、先週末には2日つづけてライブを聴いて来ました。
土曜日は午前中の診療を終えたあと、ビルボード東京で ”ザ・ウェイト・バンド” のライブへ。 自転車チームのシゲさんに教えてもらってその日のうちに申し込んだ公演です。 このバンド結成の由来をお話しすると長くなるのですが、ひとことで言うと伝説のアメリカンロック・バンド ”ザ・バンド” の末裔です。 今回はゲストとしてリトル・フィートのフロントマン2人も出演するとのこと。
1978年の大学入学と同時に音楽サークルに入り、先輩に誘って頂いて最初にステージに立ったのはCSN&Yの「Teach Your Childlen」のコーラス隊としてでした。 高校生の頃の私はブルース色の強いロックが好きでしたが、それ以降はアメリカの広大な風景や人の懐の深さが感じられるカントリーっぽいアメリカン・ロックも聴くようになりました。 その年に公開されたザ・バンドの解散コンサートを記録した映画「THE LAST WALTZ」も観に行きましたっけ。
また同じ1978年の7月8日、まだ1年生でアルバイトもしていなかった私は、ぎりぎりでやりくりしていた生活費をつぎ込んで、オリジナルメンバーではただ一度きりしか実現しなかったリトル・フィート日本公演を聴きに行きました。 その公演は「On The Eastern Front」というCDにもなっています。 たぶん歓声の中には私の声も入っているはず。 今回のライブに出演したポール・バレアを見るのはそれ以来でした。
40年の歳月が流れて今はもう、クラプトンなどたくさんのビッグネームに影響を与えた音楽的な先進性は感じられませんでしたが、アメリカの原風景が見えるような大らかさと、心に沁みるハーモニーはすばらしかった。 とくにアンコールで演ってくれたリトル・フィートの「Dixie Chicken」を聴いたときには、18才で上京してからの自分の人生が、よくSF映画に出てくるタイムマシンの逆行シーンのように回想されて、齢でゆるくなった涙腺がヤバかったです。 やはり音とか匂いとかの刺激は直接古い脳に働きかけるんですね。
ライブがハネたあとは、シゲさんと六本木のジャズ・バーで一杯やってお開き。たのしい夜でした。
日曜日は学生時代の音楽仲間と「TOKYO JAZZ 2019」に出演するカマシ・ワシントンを聴きにNHKホールへ。
「TOKYO JAZZは2002年の第一回も聴きに行ったっけねー♡」なんておしゃべりしながら、数十年ぶりに仲間たちと公園通りの坂を歩きました。
こちらもサイコーなパフォーマンスでした。 昨夜の枯れ倒したシブいオジサンたちと違って、まだ30才代のカマシ。 精神的肉体的な熱量が圧となって伝わって来ます。 こちらもその圧に負けない力と感性をこれからも維持して行こうと決意を新たにしました。
夜は下北に流れて居酒屋からの、この日もジャズ・バー。 オートバイやら音楽やら、いろいろ悪だくみの相談もはかどりました(≧▽≦)
夢はほんとうに不思議な現象ですね。自分が追いかけられている姿は自分で見えませんが、山野さんがライオンの前で固まっている画を想像してニヤニヤしています(≧▽≦)