「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」と「彷徨える河」

  • 2019.06.11 Tuesday
  • 17:44

 

日曜日、ほんとうは自転車初心者の友人をアテンドして名栗みちをサイクリングする予定でしたが、朝目覚めて耳を澄ませると窓の外からは雨音が、、

ここのところ、梅雨入り前後の気候の変化で不調を訴える患者さまが多くて仕事が忙しかったこともありましたし、たまには自分自身の体も休めることに決めました。

 

「ゴジラ  キング・オブ・モンスターズ」。 長男は3才くらいの頃に初めてウルトラマンを見せたときには、ジラースのえりまきが剥がされるシーンでギャン泣きしたくせに、その後すっかり怪獣好きになり、今回のゴジラも封切り初日に観たとのこと。 彼の「サイコーだった!」との感想で私も観に行ってみる気になりました。 あ、もちろん私もゴジラ映画は日米の作品のほとんどを観てます。

 

私の感想は「爆音シーンが多くてキツかった〜(>_<)」です。 ストーリーや音楽は1960年代のゴジラ映画へのリスペクトが感じられ、古くからのゴジラファンはニヤッとする場面がたくさん。 怪獣同士の対決シーンはお約束のプロレス仕立て。 いつも通りわざとらしさを楽しむヤツでしたがそこはハリウッド映画、2Dで観ても思わず腰が浮くくらいの迫力でした。 観に行こうか迷っている「爆音カモ〜ン!」な方はぜひ(^^)

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ゴジラの咆哮で耳がキンキンしながら帰宅したわけですが、つい欲張ってamazonプライムビデオで以前から気になっていた映画も観てしまいました。

「彷徨える河」は2015年制作。コロンビアのシーロ・ゲーラ監督の作品です。 20世紀初頭にアマゾンを調査で訪れたドイツ人民族学者と、その約40年後に訪れたアメリカ人植物学者。 それぞれの手記に触発されて監督自身が原住民への取材を繰り返し、4年がかりで書き上げた脚本にもとづいて撮られた作品とのことです。

 

自分以外の部族全員を白人に殺された放浪のシャーマンが何の因果か、40年ほどの時間をまたいで幻の薬草ヤクルナを探すその2人の学者を案内することになり、アマゾン川をひたすら遡って行きます。 旅の途中では現地の人々がゴム農園でひどい扱いを受ける姿や強引にキリスト教に改宗させられるシーンも。

 

この映画、極彩色のアマゾンが舞台なのにモノクロームで撮られています。 遠い記憶や夢の中にいるようなモノクロームの風景。 また、カヌーの速度や櫂の音には一種催眠作用があるようで、見ているうちにだんだん自分も記憶の川を遡る旅の道連れになったような錯覚に陥りました。

 

昨年の暮れの頃だったでしょうか、NHKスペシャルで「アウラ 未知のイゾラド 最後のひとり」という番組が放映されました。 1987年に発見されるまでその存在さえ知られていなかったアマゾンの部族の最後の生き残りで、今は保護されているアウラの日々の暮らしや、彼がひとりぼっちになった理由を探るドキュメンタリーでした。 まさに「彷徨える河」の主人公カラマカテと似た境遇でした。

 

自分自身は文明社会に身を置いていても、遺伝子に残る記憶を新石器時代にまでさかのぼると彼らに行きつくわけですよね。 戦国時代や古代ローマの浴場にタイムスリップする映画はありますが、1万年近く昔を生きる人とコミュニケーションする機会はファンタジーを超えた現実。 おそらくそんな場所はもうアマゾンかアンダマン海の北センチネル島にしか残されていません。 文明世界の存在を知りながら接触を拒否して生きるにせよ、徐々に文明世界に取り込まれていくにせよ、彼らは大きな葛藤と向き合うことになります。 我々はただ感傷的な気持ちで見守るしかありませんね。

 

「ゴジラ」と「彷徨える河」、どちらもちょっと浮世離れした映画でした。おかげでつかの間現実逃避できましたし、梅雨入りした東京の日常をまた元気にがんばって行きます〜(^_-)

 

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コメント
私どもが子育ての頃、テレビ(モノクロ)がやっと買えるようになり、ゴジラの格闘に魅せられた幼児達が、風呂敷を背中に括り付けて貰って、唸りながら屋外で暴れ戯れている風景が散見されました。私は小学生の頃、元五輪選手(水泳)のワイズ ミューラーが扮するターザン映画を観せられ、ジャングル内での胸のすくようなブランコ技に、すっかり魅せられた記憶が有ります。そして私の脳内で、ゴジラがターザンに取って変わる事は有りませんでした。関西に住む孫が大学生になって遊びに来た時、家内の主導で横浜駅付近の館に掛かっていた「ジュラシック パーク」を観ましたが、孫そのものの印象や、食べた料理の味などに混ぜ込まれ、せっかく天然色のゴジラを観たにも拘らず、今なおターザンの方が脳裏を占めて居ます。コンテンツは変わっても、映画は夫々の時代の人々を、魅了して止まない媒体で有り続ける事でしょう。では。
  • 山野隆康
  • 2019/06/12 9:09 AM
ゴジラは、ゴリラとクジラのイメージを混ぜて造った怪獣の名ですね。一方ジュラシック パークで活躍するのは想像の恐竜であってゴジラとは別物です。しかし私の頭の中では、共に陸上に住む大型の怪獣ということで一緒くたになってしまい、上記のコメントを送信してしまいました。悪しからずお許しのほどを。
  • 山野隆康
  • 2019/06/12 1:56 PM
山野さま
本文が消し飛ぶほど破壊力抜群のコメントありがとうございます(≧▽≦) きっちり笑わせて頂きました。やっぱり山野さんサイコーです!

ターザンもゴジラも文明批判のメッセージが込められているという点では共通するところがあり、当時子どもながらにそのメッセージに共感した覚えがあります。文明よりも文化への興味が勝つのは今も同じです(^^)
  • 松本
  • 2019/06/12 4:27 PM
山野さま
あ、私がほのぼのとウケたのは最初に頂いたコメントです。

怪獣と一緒にするのは恐竜に気の毒な気もしますが、まぁ似たようなものです(^_-)
  • 松本
  • 2019/06/12 4:38 PM
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