ロバート・グラスパー

  • 2019.05.21 Tuesday
  • 11:35

 

ちょっと前のこと、地元の行きつけのバーで一杯目のヒューガルデンに「プハァ〜♡」てなってはじめて、そのときかかっていた音楽が耳に入って来ました。 軽い衝撃を感じるほど印象的だったので、思わずバーテンダーのアベちゃんに 「これ誰!」 と訊くと、「ロバート・グラスパーのCOVERDですよ」 との答え。 ずいぶん前から活躍してる人らしいのですが、まったく知りませんでした。 私は若い頃からブルースやジャズを聴かない日はありませんが、考えてみればもう何十年も新しい音を探さず、自分が30代くらいまでの古い音源ばかりを繰り返し聴いていたのでした。

 

帰宅してYoutubeで 「ロバート・グラスパー」 を検索してみるとどれも私の感性にぴったりの作品ばかり。 ジャズをベースにヒップホップやR&B、ゴスペルなどの要素をクールに取り込んで、それでも押しつけがましくならないところにインテリジェンスが感じられます。 数日中には彼の名義でリリースされたアルバム10枚のうち、6枚を購入していました。

 

もともとジャズにヒップホップやソウルなどを混ぜる試みをしたのは’80年代のロンドンのDJたち。 クラブジャズとかアシッドジャズとか呼ばれてましたっけ。

’70年代後半からのフュージョンの流行に辟易してほとんどジャズを聴かなくなっていた私ですが、’80年代に入り、ウィントン・マルサリスやマイケル・ブレッカーなどがモダンジャズを復活させてくれて、ひさしぶりにタワー・レコードやHMVなどをのぞくようになりました。 そのときにいわゆるアシッドジャズのCDも試聴してみたものの、クラブでのダンス用にひとつのファッションとしてジャズを扱ったそれらの音源はなんだか平板な印象で、まったく惹かれるものがありませんでした。

そんな私が30年ぶりにハマッたのがロバート・グラスパーです。

 

ロバート・グラスパーの初期の作品は、ブラッド・メルドーなどにも通じる内省的な精神世界を見せてくれるオーソドックスなスタイルでした。しかしもうこの頃からところどころに、言葉ではなくフレーズで韻を踏むヒップホップの要素が感じられます。その後の作品はどんどんジャンルレス化して行き、かえってジャズの要素は減るばかり。 それでもアシッドジャズを毛嫌いしていたモダンジャズ・ファンにも受け入れられているのは、そこにジャズのスピリットが生きているからだと思います。

 

それなりに刺激的な歌詞のラップの背景にリリカルなフレーズのピアノ。 彼が多用するこの手法だと、見えてくる世界に奥行きが感じられて、攻撃的なラップも内省的なひとりごとのようにソフィスティケイトされて聴こえるからふしぎ。

 

私のグラスパー・ブームはしばらく続きそう。おっつけ彼のCDはコンプリートしてしまうと思います。

じつは、ロバート・グラスパーはこの夏のサマーソニックに出演が予定されています。しかし、おぢいさんには8月の野外フェスはしんどそうで、、(^^;

 

2019.5.21ブログ.jpg

 

 

 

 

 

 

コメント
バーテンダー氏とのやり取りを皮切りに、ジャズ論が淀みなく流れ出て、「フレーズで韻を踏む」とか「ヒップホップ」の意味も解らぬ私ではありますが、院長どのの思いの丈だけは汲み取れました。一方「・・・自分が30代迄の古い音源を繰り返し聴いていたのでした」の述懐には共鳴出来ます。思う所があり、社会人として専門学校に学び、医療機関での実務経験を経て、接骨院の開業に至る長い道のりの間、ジャズの流れからは距離を置いていた!ということでしょう。人生100年の時代を迎え、今後の夢は大きく広げておいて下さい。
  • 山野隆康
  • 2019/05/22 8:18 AM
山野さま
ジャズという音楽が行き詰ってしまい、刺激を感じられなくなっていたこともありますが、おっしゃる通り転職・結婚・子育てなどが重なって、10年ほどの間は集中して音楽に浸る余裕がありませんでした。
きほん私も山野さんと同じで「NO MUSIC NO LIFE!」なクチ。おたがい楽しんで行きましょうね(^_-)
  • 松本
  • 2019/05/23 10:49 AM
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