元旦に映画館って何十年ぶりだろう

  • 2019.01.03 Thursday
  • 14:50

 

あけましておめでとうございます。

いっこ前のお正月もそうでしたが、今年もおだやかなお天気が続いていいお正月になりましたね。

 

さて、子どもたちもすっかり大人になってしまったわが家では、家族それぞれが好きなように過ごすスタイル。 私はといえば元旦には遅寝してベッドの中からリモコンをゴソゴソ。ニューイヤー駅伝のチャンネルを探したあと、スマホの通知を確認して初めて今日が自分の誕生日だったことを思い出しました。 フェイスブックで最初に誕生日のお祝いメッセージをくれたのは、日本でいちばん好きなブルースギタリストの方。 これは何かのサインだと虫が知らせました。というのも、暮れのうちから観たい映画リストに入れていた「SIDE MEN」はコテコテのブルース映画。 どうやらこれを観に行けという天の思し召しにちがいない(≧▽≦)

 

映画はブルースの巨人、マディ・ウォーターズのバンドでピアノを弾いたパイントップ・パーキンスとドラムのウィリー”ビッグアイズ”スミス。 あとハウリン・ウルフのバンドのギタリスト、ヒューバート・サムリンの3人の彼ら自身による回想と、キース・リチャードやグレッグ・オールマンなど、彼らを敬愛する現役ミュージシャンたちの感謝の気持ちがこもったインタビューで構成されています。

 

ブルースがもとになって生まれたロックやポップスに大きな影響を与えた彼らですが、80年代に入るとブルースは過去の物として忘れ去られます。 たちまち彼らの生活は苦しくなり、生きる意味をも見失いそうになります。 しかしブルースを必要とする時代は繰り返しおとずれるわけで、2000年代に入るとまたまた若いミュージシャンたちがブルースマナーを取り入れた音楽を発信するようになります。 そして2011年のグラミー賞ではパイントップとビッグアイズのアルバムがトラディショナル・ブルース部門で表彰されることに。 ずっとサイドマンで日の目を見ることのなかったパイントップは受賞したその年に97才で亡くなってしまうわけですが、亡くなる直前に撮られたと思われるインタビューは、サイドマンらしくおだやかな物腰でありながら、端々に皮肉と誇りが伺える味わい深いものでした。

 

ブルースは音楽的には素朴きわまりなく、それほど発展の余地はないのかも知れません。 しかし、楽曲としての完成度よりもパフォーマー自身の呪術師的な魅力が表現されるのがブルース。 聴く者の身体を揺すり、陶酔の世界へ誘います。

おそらくいつの時代もこの呪術的なサインを感じることができる者が一定数存在するので、ブルースはこの世から消えてなくなることはないでしょう。まるで亡霊のように(^_^;

 

ミシシッピデルタのプランテーションでの重労働など、過酷な少年時代を過ごしたパイントップの皺だらけの顔を見ながら、本編の中の「生き残った者がブルースを歌うのだ」という言葉を思い出しました。

 

B.B.-King-3.jpg

 

 

 

 

 

 

 

コメント
新年御目出度うございます。元旦に、何十年ぶりかで映画館へ行ったとの由。しかしご家族は伴わず、好きな時刻にベッドを離れ、元旦イコール誕生日としてのメッセージ交換から、米国映画への誘いを受け、トボトボお出かけになった感じ。唯一掲載の写真は、若い時、プランテーションで重労働に従事させられた歌手の、哲学的な風貌。まさか見てこられた映画は、モノクロでは無かったでしょうね?眺めているうち、私の脳裏に何時かお借りした「うどん屋で泣いた(CD)」が浮かんで来ました。ブルースの思い出に浸った一日、元日こそ院長どのにとっての非日常だったのですね。アラカン万歳!
  • 山野隆康
  • 2019/01/04 7:07 AM
山野さま
あけましておめでとうございます。
考えてみれば、おっしゃる通り8時過ぎまでベッドでゴロゴロなんて年間数日だけ。ぜいたくなお正月気分を味わいました(^^)
パイントップや山野さんの約1世紀にわたる記憶は近代の歴史そのもの。今年もお話を聞けるのを楽しみにしてます!
  • 松本
  • 2019/01/04 9:46 AM
あけましておめでとうございます。この映画、僕も見ました。終わった後パイントップが好きだったハンバーガーを食べに行きました。今年もよろしくお願いします。どこかでお会いできるとよいですね。
弦巻さま
あけましておめでとうございます。
弦巻さんもご覧になったんですね(^^)
今週末には、映画館で予告されてた「I AM THE BLUES」と「約束の地、メンフィス」も観に行こうかと思ってます。ニール・ヤングの映画もそそられてるけど、ぜんぶはムリ(^^;
またお目にかかるのを楽しみにしてます!
  • 松本
  • 2019/01/11 11:59 AM
すっかり遅くなってしまいましたが、本年もよろしくお願いいたします。
仕事も、そうじゃないのも、年末年始、おかまいなしにバタバタとしてしまってます(涙)
やっと冬らしい気温になってきたこのところですが、ご自愛ください。
また自転車、ご一緒させてください。
  • 青トゥーラン
  • 2019/01/12 2:40 PM
青トゥーランさま
こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。
思い起こせば、私も青トゥーランさんの年頃が公私にわたっていちばん忙しかったかも知れません。言い換えればいちばん充実した時間だったのかも。たいへんですが頑張ってくださいね。
自転車、ぜし!(^_-)
  • 松本
  • 2019/01/14 10:21 AM
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