すっかりアイスランドチームのファンになりました

  • 2018.07.09 Monday
  • 17:39

 

サッカー・ワールドカップ、盛り上がってますねえ。

戦前には、日本代表にも大会自体にもそれほど大きな期待が寄せられていたわけではありませんでしたが、ふたを開けてみれば好ゲームに次ぐ好ゲーム、おそらく後々まで語り継がれるすばらしい大会になりそうな予感がします。

 

その中でも強く印象に残ったのがアイスランドチームの健闘でした。

北極圏にある人口35万人足らずの小さな国の代表チームが世界の強豪国相手に善戦したのは痛快でしたねえ。 アイスランド国内におけるアルゼンチン戦のテレビ視聴率はなんと99.6%だったそうです。

アイスランドの国内トップリーグはセミプロで、国内外でプロ契約している選手は100人程度しかいないとのこと。

代表チームのプレーはいわゆるコレクティブなスタイルで、守備でも攻撃でも全員が汗かき役。 チームの平均身長が185cmと大男ぞろいで一見スタミナに難がありそうに見えるのに、選手たちは見ているこちらの胸が熱くなるようなハードワークでチームに奉仕します。 監督は「このチームには自分を大きく見せようとする選手はいない」とコメントしていましたっけ。

 

ピンチのときや、ここ一番気合いを込めなければいけないときにサポーター席から起こるヴァイキング・クラップのプリミティブな咆哮と手拍子は、まるで地の底から響いて来るようで心を揺さぶられました。 ラグビーのオールブラックスが行うハカを初めて見たときにも似たような心の動きがありました。 きっと遺伝子に刻まれた古い記憶が共鳴するのでしょうね。

 

この応援スタイルはアイスランドのクラブチーム「ストナルヤン」がスコットランドのチームとアウェーで試合をしたときに、相手チームのサポーターが行っていたものを持ち帰り、いつしか代表チームの応援にも使われるようになったのだとか。

そのストナルヤンのゴール・セレブレイション集の動画を貼っておきます。 サッカーだけでなく人生そのものをを楽しむ人たちであることがいることが伝わって来るようです。

 

 

 

 

もともと私はアイスランドを含めた北欧の人たちに強いシンパシーを感じていました。

北欧、とくにフィンランドやノルウェーの人々からは自然に対する畏敬の念が感じられますし、実直で辛抱強いところなど、われわれ日本人と通じるところが多い気がしていたのです。「自然享受権」などに至っては社会的なモラルの高さがないと運用不可能な法律だと思います。

 

そんな北欧の人々にも、ヨーロッパ全土を股にかけてハッチャケまくった時代がありましたね。そうヴァイキング時代です。

ヴァイキングといえば掠奪と殺戮のイメージが先に立ってしまいますが、彼らのほとんどはもともと農民や漁民であり、おもに交易や移住を目的として航海をしていたようです。 物資現地調達や移住のための行いがかなりやりすぎ感の強いものだったので、今のヴァイキング像が定着してしまったのでしょう。

 

サッカーの試合を観てそこまでやる? と自分であきれながら、「ヴァイキングの歴史」というカタい本と「北欧神話」というオーディンやトールが出てくる本を読みました。 もう充分ハナシが長くなっているので内容は割愛します(^^;)    次には長男が自室のマンガの山から発掘してくれたヴァイキングの少年が主人公の「ヴィンランド・サガ」20巻が待っていることですし(≧▽≦)

 

さて、準決勝のフランス×ベルギーも楽しみですね!

 

 

最後に調べものをしていて見つけたノルウェー・オスロのアイドル「おこりんぼう」の彫刻の写真を貼っておきます。 ノルウェーのアートと言えばムンクの「叫び」が頭に浮かびますが、ヴィーゲランのこの像も大人気らしいです。 アイスランドとは関係ないのですが、この完ペキな地団駄がキュートすぎてご紹介せずにはいられませんでした♡

2018.7.9ブログ用おこりんぼう.jpg

(画像はphotolibraryより)

 

 

 

 

 

 

 

コメント
人口35万の小国を代表するアイスランド・チームに対する院長どのの肩入れぶり、緒戦の頃から聞かされておりました。しかし本文ほど詳細に熱を込めて語られると、スポーツ音痴の私など相槌を打つのに躊躇いが出てしまいます(山野よ、そこまで 判って書いているのかよーと)。ヴァイキング・クラップの件で連想させられたのは、院長どのも強く関心を抱いておられるアイヌ族の歴史に、(本土への)ヴァイキング的な行為が見当たらない、ということです。やはり食う事への心配が少なかったのでしょうか?「怒りん坊」の像、私は初めて知りました。では。
  • 山野隆康
  • 2018/07/12 8:11 AM
山野さま
そういえばアイヌの襲来は聞いたことがありません。おっしゃるようにいくら北海道の寒さがきびしいとはいえ、北欧に比べれば自然の恵みは豊かであったでしょうし、何よりアイヌの人々の精神性の高さがそれを許さなかったのでしょう。和人も彼らと同じ感覚を持っていたであろう縄文の時代に強く憧れます。
  • 松本
  • 2018/07/13 9:54 AM
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