食事は年に一度ですむサメ

  • 2018.05.15 Tuesday
  • 15:13

 

NHKスペシャル「ブループラネット」を録画で見ました。

海とそこに暮らす生き物を追ったドキュメンタリーです。 昨年放映された「プラネットアース供廚汎韻犬BBCとの共同制作で、4年の歳月をかけて撮影されたそうです。 近年の水中撮影技術は飛躍的に進歩し、潜水時間は以前の5倍以上。 泡の音も小さくなったので、生き物たちを驚かせることなく決定的な瞬間をとらえることが出来るようになったのだとか。

 

番組の中で興味深い魚が紹介されていました。 それは「カグラザメ」という名の深海ザメ。 体長は6mほどで2000mまでの深海に生息。 Wikiにもその程度の情報しか載っていないナゾの多いサメです。

 

プランクトンがいないので生き物の個体数が少なく、捕食で命をつなぐ者にとって過酷な環境の大海原。 そこにザトウクジラの死骸が浮いています。 匂いを嗅ぎつけたホホジロザメやヨシキリザメが群がり、栄養価の高い脂肪を食べつくすと、比重が重くなった死骸は深海へ。 そこで待ち受けているのがカグラザメ。 脂肪分が剥ぎ取られたとはいえ、深海では貴重な食糧をしっかり食べたカグラザメは、その1回の食事だけで1年間も生きられるのだとか(@_@)

それを聞いた私は、「うらやましすぎる!」と心の中で叫びました。

 

子どもの頃の私は食べることが大嫌いでした。 いつもお腹が空くまえに食事の時間が来てしまい、憂鬱な気分になったものです。

世界のあちこちで食料が不足して困っている人には申し訳ないハナシですが、、(>_<)

当時ADHD気味だった私は、破裂音や閃光、皮膚感覚などの感覚過敏で苦しんでいました。 味覚も同様で好き嫌いが多く、肉・魚・ピーマンやトマトなどの香りの強い野菜はまったく食べられませんでした。 不思議と卵とエビ・カニ・イカ・タコ・貝は大好物。牛乳もキライだったなあ。

それでも中学の陸上部で長距離を走るようになると、成長期の身体が要求するのかやっと鶏以外の肉は食べられるようになりました。

 

大人になって形質がゆるんでくると感覚過敏はかなり軽くなりましたが、なかなか魚ぎらいは治りませんでした。  しかし結婚して子どもを授かると、魚を食べない父親で居ることはさすがにきまりが悪く、好きではなくてもどうにか食べられるようになって現在に至っています。

 

今でもふつうの人よりは食べることに対する執着はうすく、ふつうはおいしそう!♡となりそうなSNSのきれいな料理の画像も、スプラッター画像とあまり区別がつかないのですぐスクロールしてしまう始末。  自分で摂る食事も見た目を楽しむことなくさっさと胃袋に押し込むだけですから、つまらないことこの上ありません(^^;

 

子どものはげしい偏食が、ただのわがままだけではなく発達障害に由来することもあるということが分かってきたのは最近のこと。 子どもの感覚の特性に合わせたアプローチで好き嫌いが改善することも多いようです。 以前は親子それぞれが「きっと自分がいけないんだ」と苦しんでいたことが、脳の構造によるものであると理解できていればそれだけでずいぶん救いになる気がします。 もっと前に分かっていれば、ひょっとしたら私ももっと食事を楽しめる大人になれたかもしれません。

 

ほんとはカグラザメになんか憧れたくはないんですけどねー(^^;

 

20140301-3.jpg

カグラザメの写真は「おもしろ生物図鑑」より拝借

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
深海に住む「カグラザメ」は、一度っきりの食事で一年間も暮らせるという、陸上の哺乳類には考えられない暮らしぶり、とのこと。私も幼少期には、喰いっぷりの冴えない虚弱な質でしたので、院長どのの述懐がよく理解できます。一方、クジラの死骸が、そこそこ潤沢に深海へ供給されているならば、カグラザメ達にとって「あとの半年(いや一年か)は、寝て暮ら」せるわけで、陸上の人類などまさに 浮世の馬鹿の典型にされてしまう訳ですね(笑)。
  • 山野隆康
  • 2018/05/16 8:29 AM
山野さま
きっと今の若者は「デカンショ節」なんか知らないんでしょうねえ(^^;
デカルト・カント・ショーペンハウエルの略だという説を信じ込んでいましたが、検索してみるとどうやら唄のルーツの丹波・篠山藩では財政難が続いて出稼ぎ者が多く、「出稼ぎしよう」が訛ってデカンショになったという説もあるようです。私は後者ではないかと。

「浮世の馬鹿の典型」には吹きました(≧▽≦) おかげで今日一日愉快な気分で過ごせそうです!
  • 松本
  • 2018/05/16 9:09 AM
そんな生物もいるんですねぇ。
いやしく何でも食べてしまう私としては、見習いたいと思ってしまいます。
あっ、食べられないから、そういう生態になってしまうのですね。
頑固にならずおかれた環境に適応して、柔軟に生きていきたいものです。
  • 青トゥーラン
  • 2018/05/17 9:30 PM
青トゥーランさま

”柔軟”しか取り柄のないアタクシです(^^;
「どうしたいか」と「どうするべきか」をバランスさせることは一生の課題ですよね〜。
  • 松本
  • 2018/05/18 7:16 PM
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