機材道楽には罠が多いなあ

  • 2014.06.23 Monday
  • 18:55

カメラを持ち歩くようになって半年になります。 進歩という意味では、ほとんど進歩はありません(笑)
だいたいがめんどくさがりで、取説なんぞ読んだことのない私ですが、カメラの基本的な操作を覚えるためには 「しぼり」 だとか 「しゃったーすぴーど」 「しょうてんきょり」 みたいなオタクっぽい用語も避けては通れないので、かなり頑張って読みました。 おかげでカメラまかせでパシャパシャしてた頃よりはすこしはマシになったような気が。

私のカメラは、シグマというメーカーのDP Merrillという機種です。 一眼レフではなくデジカメなのですが、とても解像力の高いカメラで、上手な人が撮るとすばらしい作品が撮れるらしいです。 ただ、撮れる条件とどうにもならない条件がはっきりしており、撮りたくても撮れない場面がとても多いのです。 私には少し猫に小判気味。。  
正直に言いましょう、たかだか半年でいろいろな局面に対応してくれる一眼レフへ浮気を企てていました。

いろいろな人が撮った写真を拝見しているうちに、とくに単焦点のLシリーズやコシナのレンズを使うと、ピントがうすくて被写体が浮き出して見えるCANONのフルサイズカメラの写真にクラッときました。 絵画のように作者の思い通りのストーリーが描き出せる感じがします。 おまけにCANONの画は黒がいい感じでつぶれてヒリヒリするほどスモーキーな味わい。 ほかのメーカーとははっきりと違う個性が際立っています。 つらつら作例集を見ているうちに、はんぶん意識が遠くなってあやうくポチッとしてしまうところでした。 

しかし、ふと思いなおしました。 ここのところ脳の処理スピードや空間認知能が落ちてきている自覚があるので、CANONのように被写体に意識が集中できる画のほうが楽で安心して見れるようになったにちがいない。 ここは老化予防のために隅々まで解像できるうえ、扱いにくくて難儀な今のカメラで脳トレを続けることで散財も防げるぞと。 ここで宣言しておけば自分にシバリがかかりますもんね(笑)


日曜は雨でしたので自転車で出かけられませんでした。 午後になってお天気回復したのでぶらぶらコーヒー飲みに出かけて官兵衛つまみにビールでおしまいな休日。 たまにはいいね〜♪


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灰皿はピストン、スプーンはスパナ。
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みんな大好き豊島園駅〜
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夜更かし。

  • 2014.06.09 Monday
  • 15:59

桜だ新緑だと浮かれてるうちに季節は油断なくはかどって、ちゃっかり梅雨入りされてしまいました。

いつもの土曜日は、週イチの日曜サイクリングに備えて早めにやすむのが習慣ですが、どうせ雨で読書な休日になりそうだったし、いっそ夜更かししてやれと、次男をさそって川崎の工場群の写真を撮りに出かけました。

私のカメラは耐候性がアテにならないので機材が濡れないかと不安でしたが、レインボーブリッジを過ぎる頃にはワイパーも間欠モード、東扇島東公園ではほぼ上がってくれました。 ただ、風が非常に強く体感的にはアベレージで10m/s以上、楽しみにしていた運河越しの日鉱日石JXのフレアの写真はブレブレで全滅でした。 それでも千鳥町、浮島町は建屋に囲まれているので風はそれほどでもなく、何枚かは撮れました。 夜景なんて誰でも同じような写真になってしまうので、やっぱり写真には面白味はありませんねえ。

しかし、ここに来なければ感じられないものもありました。 この場の音、情景、匂いには本能的な緊張を覚えます。 電気的・機械的な音は、飼いならされてはいるものの、なにかの拍子には人間がコントロールしきれず牙をむきそうな猛獣の唸りに聴こえますし、高く高く塔に巻き付いて伸びる蔦のようなパイプも、いつか街をも絡めとって、日常のすべてがくすんだステンレスに呑み込まれそうな妄想にかられました。  ええ、おっしゃりたいことはわかってますってば。歳を取るほど原始人化がすすんでる自覚はしっかりとありますyo〜(笑)

はとバスや、屋形船で工場群をめぐるツアーもあるようですので、みなさんもいちどゾワゾワな体験をされてみては?



ド向いの潮風で口はしょっぱくなるし、レンズに水滴着くし、三脚踊るし、DPはフレアを線香花火にしちゃうし。 いくら言い訳してもドイヒーな写真ですね(笑)





















 

  • 2014.04.22 Tuesday
  • 17:21

またまた写真ネタです。 お目汚しですが、カメラ始めたばかりで楽しくてしょうがないのでおつきあい下さいね(笑)

プロはさておき、アマチュアカメラマンの作品には、意外に人物の写真が少ないことに気がつきました。
このご時世ですから、被写体になってくれた人の顔が流出して悪用されても責任の取りようがありませんものね。

駆け出しのヘッポコが語るのもアレですが、カメラには、フォーカスや露出、構図などをコントロールすることで、壮大な風景や美しい何か、あるいは光を一瞬だけ自分の両掌の中にとじ込めて、その触感まで感じられるようなエクスタシーがあるように思います。(ぜんぜん出来ていないので想像です)

しかし、人を撮るときって、撮らせていただく方との信頼関係が重要なので、風景と向き合うときよりは少し余分に緊張しますね。 ここのところは、カメラの修行というより人間としての修行を兼ねて、患者さまはじめ、地元商店街のみなさまを中心に手を撮らせていただいています。 もともと地元ではフシギちゃんで通っている私ですから、「こんどは何はじめたの?」 くらいな反応で、皆さまこころよく撮らせてくださいます。
上記のように、顔はこういうところに載せにくい状況なので撮り始めた手ですが、いやあ、手には人が出るんですねえ。 心身共に充実した日々を送っている人、ちょっと心配事に悩まされがちな人。

今日は何人かの、元気いっぱいな手を載せさせていただきます。



自転車店主(70代) リサイクル自転車のホイールを、丈夫なスチール製に組みなおし、BB交換までして格安で販売し続けて何十年。



     
登山を趣味とする主婦。(60代)





美容師(20代)





ダンサー(副業 解体業) 20代






 

カメラ、楽しんでます。

  • 2014.04.15 Tuesday
  • 17:25

「はじめてのカメラ」を手に入れてから、3ヶ月が経ちました。
ちっとも上手くなりません(笑) まあ、もともと作品を撮るためというより、日常の中で自分が何に心をとめたのかを記録するために始めましたので、それほどがっかりはしていません。 というより飽きていないだけでも儲けものです。
ほとんど通勤路でしか使っていませんが、いつものバッグのストラップに、400g弱のカメラの重さを余分に感じて歩くだけで、見慣れた風景がずいぶん生き生き見えることに驚いています。

 
そんな中で最近、自分なりの写真の楽しみ方が少し見えてきたように思います。

美しい花とか、雄大な風景などを撮ってみたりもしましたが、どうもうまく行かないし、それほど楽しく感じられません。 自分の感性が鈍いせいだと思うのですが、美しいものとそうでないものを相対的に評価する作業って、どうも前頭葉で論理的に処理してしまうようであまり心がざわざわしないのです。
それよりも、どうということのない物の中に見えてくる、密林に潜む猛獣の気配や蜘蛛の足。 おどろな黒い溶岩の中にのぞくマグマの赤い舌。 死や不安、生きるものや生きていないものの無常の営み。 いろんなものが見えて来ます。 ビョーキでしょうか(笑)

撮影時にモニターに映りこんだ、古い脳を刺激する像がスイッチになって、本能がざわざわする状態にいちばん興奮するようです。  ひらたく言えば、外界を見るというより自分の内面を見るのが楽しいということです。 なので「何を」撮るかは、だんだんどうでもよくなって来ています。
カメラを手にする前よりも日常がよりリアルなものに感じられます。 私の老後の愉しみ候補筆頭かも。

それでは、フェイスブックにアップしたらひんしゅく買うこと請け合いな写真を少しばかり。
かなり縮小しないと載せられないので、しょっぱい写真がますます残念なことになってますが。。
いちばん下の写真以外はすべて通勤路で撮影しました。





















この写真だけ荒川CR沿いで(RX-100)。 廃材置き場で笑う朽ちた木。







 

またひどい大雪でしたね。

  • 2014.02.17 Monday
  • 21:28

先週末につづいて、金曜日もえらい大雪でしたねえ。
地域ごと孤立したり、道路や電車が立ち往生したりと、いまだにたいへんな思いをされている方もあるとのこと。 いっときも早い復旧をお祈りしております。

ここのところ、雪かきの慣れない作業で腰を痛めて来院する方が後を絶ちません。 もちろん私も少々活躍しましたヨ。 ふだんはなかなかお話しする機会のないご近所さんとも、いっしょに汗をかいて仲よくなれたりと、まぁ、わるいことばかりでもありませんでした。

さて、ブログのネタですが、先週の日曜から繰り延べになっていたマウンテンバイクの走行会が、またまた中止になってしまい、すっかりアテが外れてしまいました。
昨日は、ぬけるようないいお天気でしたし、退屈をこじらせそうだったので、近所で雪景色の似合いそうな場所へ散歩(ネタさがし)に。
「向山庭園」、自宅から歩いて3分ほどの閑静な住宅地の一角にある、練馬区が所有する庭園です。 場所をわかりやすく説明すると「としまえん」のおとなりです(笑)

ひさしぶりに訪れてちょっとばかり戸惑いました。 ここは、昭和55年に浜口内閣の江木鉄道大臣邸跡を、庭園として開放した施設だったのですが、3.11に傷んでしまい改築されたばかり。 以前の鄙びた趣はどこにも感じられませんでした。 ただ、いつかまた力づよい自然の営みが、以前のようにしっかりと完結した空間を作ってくれることでしょう。






 

















 

カメラ

  • 2014.02.03 Monday
  • 17:22
暮れの頃、写真好きの患者さまから、気に入って買ったもののあまり使っていないというカメラを譲っていただきました。
SIGMAという会社の 「DP-2Merrill」 というカメラです。 デジタル一眼ではありませんが、細部までとても鮮明に写す事ができるらしいです。 「・・・らしいです」 というにはワケがあって、私は携帯電話を持つまでカメラを所有したことがありませんでした。

写真がキライだったのです。

旅行やイベントなどでは、記念にとスナップ写真を撮ってくれる人が必ず一人や二人はいるものですよね。 「ハイ、写真撮るよ〜」の声で、よどみない時間の流れが寸断されるのがとても苦痛でした。 もちろんそんな指摘をして、楽しい時間を台なしにするようなことはしませんでしたが。。
人間が外界を認識する際には、感覚の8割を視覚に依存しているとか。 体験を記憶するときに、視覚に依存しすぎるのはちょっと味気ないなぁ、という本能的な拒絶感があったのかも知れません。

そんな写真嫌いがなぜカメラに手を出してしまったのか。 キッカケは、このブログを始めたことでした。 ほかの人のブログを見せていただくにつけ、スマートフォンで撮った自分のブログの写真がザンネンに見えてきたのです。
感性に自信があるわけでもありませんし、上手になるための努力をするつもりもありませんでした。 ただ、ちょっとマシなカメラを手に入れれば、ちょっとマシな写真が貼れるかなくらいの浅はか〜な考えで(笑)

いざ、カメラを手にして出かけてみて、写真がゲージツであるということを思い知らされました。 感性の備わった人がスマホで撮った写真よりよっぽどひどいものしか撮れません。 中学生のとき、はじめてギターを手にして途方に暮れたあの感覚がよみがえって来ました。

どこかで 「写真とは撮影者の内面を写しだす自画像である」 とか 「子どものように世界を曇りのない目で”意欲的に”見つめてみよう」 などの言葉を目にしたことがあります。 俳句をひねったり写真行脚をしながら、そんな感覚で素敵な老後を過ごされている患者さまたちも多く、いつか自分も俗世から離れて世捨て人のように過ごしたなぁ、と思う今日このごろです。
写真に飽きるまでしばらくの間、カラオケで雑音をまき散らすオジサンよろしく、へたくそな写真でタイムラインを汚させていただくことをお許しくださいませ〜(笑)











 

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