へっぽこウクレレ。録画してみました

  • 2018.10.17 Wednesday
  • 11:35

 

ウクレレを再開してあと2ヵ月で1年になります。 7〜8年前、初めてウクレレを購入したときには半年くらいで飽きて弾かなくなってしまいましたので、今回はわりと長続きしてます。

というのも、来月下旬に予定されている学生時代の音楽サークルのライブでは、なんとトップバッター(前座とも言う)で演奏させて頂くことになっており、練習しないわけにはいかないのです(^^;

 

今年のお正月のこと、しばらくぶりに弾いてみるかとウクレレを構えたとき、以前覚えた曲の運指がただのひとつも出てこないことに愕然としました。 私は五線譜が苦手なので脳で運指を記憶するしかないのですが、なにせアラ還の脳ミソ。それこそ指からこぼれ落ちる砂粒のようにはらはらと、、

 

それでもYoutubeなどの動画で気に入った演奏を見つけては、また一からパズルでも組むように目コピを続け、今では15曲ほどの運指がどうにかこぼれ落ちないで脳の中に収まっています。 残念ながら身体の使い方がヘタなので、弾いても弾いてもガチゴチに固い演奏になってしまって一向に上達しませんが(>_<)

 

数日前、ふと思い立って昼休みに録画してみました。どれもライブの本番では演らない曲です。

何度か撮りなおしましたが、カメラに見られていると、手なぐさみでぼんやり弾いているときにも増してひどい演奏になってしまいます。 ライブで活躍しているピアニストの患者さまに話してみたところ、「録音・録画は客前で演るよりヤバイですよ」とのこと。

ちょっと慰められましたが、まぁヘタクソなことには変わりありません(^^;

本番に予定している曲はもっと難易度の高いものばかり。さてどうなることやら、、

 

 

 

 

 

 

 

 

この曲は元ネタの動画からTAB譜がダウンロードできたので助かりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋空へ召されたミント

  • 2018.10.08 Monday
  • 12:02

 

土曜日の朝、愛犬のミントが15歳と半年の一生を終えて旅立ちました。

 

次男は2歳の頃から、自分より何倍も大きなよそんちの犬にベタベタじゃれついて行くほどの動物好きでした。 彼が小学2年生になった春、家族で私の友人に紹介してもらったミニチュアダックスのブリーダーさんの犬舎を訪れ、生後2ヵ月ですでに賢さとエレガントさが際立っていた雌のミントを頂いて帰りました。

 

その後、それほど動物に関心のなかった長男も積極的に世話をするようになりました。 ミントの存在はふたりの子どもたちの精神的な成長にどれほど貢献してくれたか分かりません。

 

今は動物同伴禁止になってしまった自宅前の公園を伸びやかなフォームで駆け、猟犬の本能そのままに鋭いターンを決めてこちらに戻って来る美しい姿がありありと思い出されます。

 

 

ミントが最初の癌の手術を受けたのは約1年前。 同じ頃に椎間板ヘルニアも発症してしまいましたので後ろ脚がまったく立たなくなり、身体の力はどんどん落ちて行きました。 それからはずっとオムツの生活。 帰宅してみると尻尾の穴から漏れてリビング中がエライことになっていることもしばしばでした。

 

この8月には乳腺の腫瘍が大きくなってしまい、とても辛そうでしたので2度目の手術。 術後の経過は良好だったのですが、ここ1週間で急激に容態が悪化して食事も摂れなくなってしまっていました。

 

もともと吠えることのない犬でしたが、オムツになってからはトイレを知らせたり、自分で起き上がることが出来なくなった最後の1ヶ月ほどは「起こしてよぅ」などのメッセージで深夜にも吠えるようになりました。 家族のほとんどが最初の一声で反応するので、深夜にリビングで集合なことに(^^;  それでも最後まで誰も不満を感じずに世話ができたのは、ひとえにミントの徳によるものだったと思います。 子供たちが社会人になってからは全員揃って話す機会も少なくなっていましたが、ミントのおかげで家族のコミュニケーションも復活。

 

旅立ちの前夜、千葉県の友人宅に泊めてもらうことになっていた次男にミントの容態を報告すると、雨の中をオートバイで帰って来て、ミントの居るリビングのソファで寝てあげていましたっけ。

 

 

その日のうちに、幼い頃ミントが走り回っていた公園前で、花や家族の写真、次男の書いた手紙と一緒に火葬してもらいました。 家族全員で見送ることが出来てよかったです。

 

日曜日にサイクリングから帰宅すると、家人と長男がリビングのケージを片づけてくれていたのですが、その広さにまた寂しさを誘われましてね、、

 

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晩年のミント。

 

 

 

 

 

 

NHK「東洋医学 ホントのチカラ」

  • 2018.09.28 Friday
  • 12:00

 

先日放送されたNHK「東洋医学 ホントのチカラ〜科学で迫る 鍼灸・漢方薬・ヨガ〜」を見ました。

番組の前半部は鍼治療の紹介にかなり長い時間が割かれていました。

 

いや、期待し過ぎました。「科学で迫る」のふれ込みでしたが、ふたを開けてみるとよくある健康番組の鍼治療の取り上げ方と同じで「この経穴(ツボ)に刺激を加えればこういう効果が得られます」的な、パフォーマンスで視聴者の関心を引く構成でした。

 

以前、NHKでは鍼治療の作用機転の新発見について紹介していました。 従来の説では、鍼が筋肉を緩める作用が強いのは、皮下に鍼や灸の侵害刺激が加わると、白血球やリンパ球などの免疫系を遊走させるためにフレッシュな血流が患部に届くので、疲労物質や発痛物質の排出がスムーズになる。すなわち血行が促進されるためと言われていました。

しかしその番組では「ツボを刺激すると筋肉が自分自身を緩める化学的な成分を放出するから」という新説を紹介していました。 その時点ではまだすべてが明らかになっておらず、近い将来にきちんとした学説として発表されると聞いたように記憶しています。

きっと、その説の全容が紹介されるのでは!?とワクワクしながら帰路を急いだのでしたが、、

 

私の空振りはさておき、やはりテレビ番組の短い時間で視聴者に東洋医学を理解してもらうのは無理があるなとも感じました。

 

番組では、鍼灸治療において治療の指針になるのは気血の流れを表した「経絡」という考え方だと紹介されていました。

しかし、実際にはインフォームド・コンセントが当たり前のいま、現代の科学で解明されていない経絡のみを治療の根拠とする治療家はそれほど多くないと思います。

 

私も鍼師になった頃は、治療に窮すると古典的な理論に頼ることもありました。 しかし長年治療を続けていると患者さまの筋肉や関節の痛みの多くは日常的な身体の使い方に原因があることが分かって来ました。 重力バランスや呼吸法の乱れ、頭や手足が先に動いてしまう末梢主導の動きによる負担が積み重なって不調につながるケースがとても多いのです。

患者さまの身体の使い方の問題点を診れるようになると、その動きの中で過剰な負担にさらされる箇所の連鎖が診れるようになります。その連鎖が経絡と重なるのはとても興味深く、おそらく先人たちもそのような経験から経絡という考え方を編み出したのではないかと想像します。

経絡図は、経験の浅い治療家がその必然を理解しないまま図を頼りに治療箇所を決めても、ある程度の効果が期待できるところにその素晴らしさがあると思っています。 あるいは辺境の地の無医村などにおいても経絡図はおおいに活躍したことでしょう。

経絡については現代医学的な検証を重ねて研究を続けている先生もいらっしゃるので、今後の成果に期待したいと思います。

 

 

私が鍼師になった頃は、西洋医学の先生の中には東洋医学を「根拠のない野蛮な治療」と考える方が多く、それに対し東洋医学の治療家は「歴然とした効果が認められるのに理論的に説明できないのは西洋医学の限界」と反発していました。

 

最近では、大きな病院のペインクリニックなどにも鍼師が常駐しているところが増えていると聞きます。 とても好ましいことですね。

やっぱりどんな世界でも、仲良くするとみんながしゃーわせになれますね(^^)

 

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Cafe やまね食堂

  • 2018.09.18 Tuesday
  • 17:02

 

日曜日には、3週間ぶりにサイクリングへ出かけて来ました。ここのところ1ヶ月に一回くらいしか自転車に乗れていないので、漕ぐ力が落ちててしんどいのですが、そのぶん自転車で出かけることがちょっと新鮮に感じられました。

 

 

車に遠慮して路肩近くを走っていると夏草が脚に触れます。 子どもの頃、半ズボンで走り回ってたときのあの感じ(#^.^#)

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流れ着いた草が積もった中の島でくつろぐ鴨三羽。

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刈り取り間近の稲穂の匂いに郷愁を感じて脚を止めるとそこにお地蔵さま。

花崗岩が風化して「かしまし娘」の歌江さんっぽい表情になってました。 いや、お地蔵さま、歌江さん、どちらにもごめんなさい(^^;

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光りを求めガードレールをくぐって咲く花。名前は分かりません(>_<)

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ひさびさの林道奥武蔵支線。前回来たのはまだ新緑の頃だったかしら。 この日はもう初秋の空気でした。

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「朝夕には雨が降るかも」という予報でしたので、このコースで唯一眺望が開けるこの場所に脚を止めても、見えるのは谷筋の民家だけ。

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いつものように刈場坂峠を下り、国道299号を少し下って久通川沿いの道へ入ると陽が差してきました。 ハヤの泳ぎを眺めながらいっとき脚を休め、もういっちょ頑張って天目指峠を越えたらあとは下り基調の名栗みち。

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天目指峠を名栗みちへ下りきった場所に「Cafe やまね食堂」という小さな看板が出るようになったのは、昨年あたりからだったでしょうか。 気にはなっていたものの、お腹いっぱいになったあとにまた飯能駅までの20kmを走るのがおっくうで、いつもスルーしていました。 ですがこの日はどうした加減か足が向き、河原のお店まで下りてみました。

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お店に入ったとたん、居心地のよさを確信しました。 スピーカーからは古いラグタイムが流れ、奥の壁面いっぱいに設えられた書棚には、ご店主の好みを反映した小説や雑誌が並んでいます。

私はその中にめざとく「Guitar Mgazine」の”材”の号を見つけました。 この雑誌はかなりマニアックなアコースティックギター弾きしか読みません。 その中でも材木だけを特集した号だけを棚に並べるとは、、これは確実にご店主が仕掛けたトラップです(じつは私もマーチンを弾いてた頃にこの号を買っていました)。 私のような客がご店主に音楽との関わり方を詰問しないわけがありませんもの。 書棚の中央には年季の入ったソプラノのウクレレが引っかけてありますし、ご店主が私と同じ音楽志向のアコースティックギター弾きなのは間違いありません。

メニューから、野菜の天ぷらと小鉢が添えられた手打ちうどんを選んで注文しつつご店主に探りを入れてみたところ、やはり思った通りでした。 忙しい時間にも関わらず、奥からPONOのテナーサイズのウクレレを出してきて下さり、しばらく音楽談義。 ふだんはマーチンD28でラグタイムなんか弾いてるそうです。

 

食後に頂いたコーヒーも絶品だったので、もしやと訊いてみたら、やはり名栗みちのヤナギコーヒーの豆でした。

また奥武蔵に出かけるたのしみが増えました♡

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お寺で合宿

  • 2018.09.12 Wednesday
  • 10:55

 

以前にも書きましたが、この11月に大学時代の音楽サークルの仲間たちと35年ぶりのライブを予定しています。

そのライブに向けて合宿をしようと言うことになり、4人のメンバーが浜松の先輩が住職を務めるお寺に集まりました。

ほんとうはもう一人参加表明していた先輩が居たのですが、単身赴任先の札幌で先日の地震に遭ってしまい、残念ながら不参加となってしまいました。

 

私以外のメンバーは昼頃には集合して乾杯らしいので、もうすっかり出来上がっている頃だろうなと思いつつ、半ドン終えて新幹線で駆けつけます。 晴れたり降ったりとめまぐるしく天気が変わったこの日、新幹線の車窓からどしゃ降りと晴れ間を何度も繰り返していると、まるで時間が早送りされているようで、到着したころには浦島太郎のような老人になっているのでは? などと、くだらない妄想で時間つぶし(^^;

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新幹線は浜松駅まで。 そこで遠州鉄道に乗り換えて終点の西鹿島駅まで30分のローカルな単線の旅。

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このお寺に泊めてもらうのはこの40年で5回目。 あまりの広さに何度来てもかならず迷子になります。 酔っぱらってしっまうとトイレにもお風呂にもたどり着けません(^^;

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音楽合宿のはずなのに、夜が更けるまで昔話に花が咲き、あやうくただの飲み会になるところでした。

しかし昔話とはおもしろいもので、みんなで会うたび何度も同じ出来事について話しているのに、今さらながらやっと謎が解けたり、新しい解釈が生まれたり。 中には40年ちかく内緒にしていた恥ずかしい秘密をうっかりカミングアウトしてしまう人も(≧▽≦)

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疲れとお酒であくびが出始めた頃、やっと和尚さんの遊び部屋に異動して本番に向けた打ち合わせ。

近隣にほかのお家がないのをいいことに、深夜なのに大音響で(^^;

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欄間の聴衆。 ほかにもGな虫や、おつまみにたかるアリさんなどもその辺をウロウロ。なごむわぁ♡

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宿坊で川の字になって爆睡。 床に就く頃はバケツをひっくり返したような雨でしたが朝にはすっかり上がっていました。

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お世話になったお寺は、浜松市天竜区にある光明寺。 西暦717年に行基(聖武天皇から東大寺大仏造立の責任者として招聘された大僧正)が開いた歴史あるお寺です。 正面に見えるのは大黒殿。 日本一大きな大黒像があります。 一本の杉の木で彫られているそうです。

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こちらがその大黒さま。 境内で「大黒天がヒンドゥー教のシヴァ神の異名であり、日本に伝わったあと”だいこく”の読みが通じることから、神道の神である大国主命と混同・習合されてその後の大黒信仰につながった」などと、昨夜はベロベロに酔っぱらっていた和尚様から大黒さまの歴史をご教授いただき、その流れでこの日は光明寺の歴史もたどってみようということになりました。

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今では標高数十メートルの山の斜面にある光明寺ですが、本来はこの「元光明」と呼ばれる山の頂上にあったのだそう。

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こんな山奥に、今の光明寺よりも大きい伽藍が存在したようです。 残念ながら昭和6年の火事で焼失してしまったのだとか。

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山頂を抜ける心地よい風で涼を取りながら、和尚さまから光明寺の歴史を聞かせてもらいました。

このお寺の門前を通る古い山道は縄文時代から存在していたとのこと。 北は刃物や矢じりの材料として貴重であった黒曜石の産地である八ヶ岳や諏訪方面につながっており、遠州灘で取れた塩と交易する際に使われていたのだとか。 その後も交通の要衝であったらしく、戦国時代には今川氏に城として召し上げられ、その後武田、徳川と所有者が変わりました。 この地が城として使われている間、光明寺は現在の平地の場所に移されていたとのこと 。 江戸時代になり平和が訪れてやっと光明寺はこの山に戻れたそうです。

そしてまた昭和の火事で現在の場所に戻ることに、、 まぁ、平地のほうが先輩の通学は楽だったでしょうけど(^^;

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参道跡にある多羅葉の巨木。 樹形がおもしろかった。

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その後、みんなで昼食を共にして解散。 楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますねえ。

 

 

 

帰宅してひと息ついた頃、釣りに出かけていた長男が帰って来ました。「管理釣り場で60cmのニジマス釣ったからさばいて」とのこと。家人は所用で外泊していたため、ふたりでクックパッドを見ながら理科の解剖感覚でなんとかやり遂げて塩焼きに。 ちょっと大味でしたが美味しかったです。

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やっとベッドにたどり着き、ライブの打ち合わせ事項を反芻してみましたが、酔っぱのテキトーなやりとりだけで本番に臨むのは、何かとってもヤバい気がしてなかなか寝つけませんでしたっけ(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真皮の硬さ

  • 2018.08.30 Thursday
  • 11:14

 

すこし日が短くなりましたね。猛暑とか酷暑の言葉を聞かない日がなかった今年の夏も終わりに近づき、そろそろ名残りを惜しんでおかないと、寒くなって行くのはあっという間です。

 

それにしてもこの夏の暑さは厳しすぎました。冷房を使わないでいると熱中症の危険性がありますし、使えば使ったでいくら高めの温度設定をしても外気温との差が大き過ぎて身体は強い冷気を浴び続けることになり、筋肉が強ばってしまいます。

 

暑さによる疲労で身体の重力バランスが乱れ、いつも以上に頚や腰に無理がかかる姿勢になっているところへ、エアコンの冷気に追い打ちをかけられる毎日ですから、不調を訴える患者さまが多く来院され、8月の診療日は例年以上に混み合いました。

 

身体の重力バランスの乱れで大きな影響を受けるのは、体幹部の中でも脊柱近くにある姿勢を保持するための筋群です。

体表近くの腕・脚を動かす筋肉ならマッサージでも適切な刺激を加えられますが、深部の筋肉に強引にアプローチしようとすると表層の筋への刺激が過剰になってしまい、筋膜の炎症を起こすことがあります。いわゆる「揉み返し」という現象です。

 

鍼治療の場合は、表層の筋への侵襲を最小限にとどめたまま深層の筋にアプローチして疲労物質の代謝を促進することができますので、鍼治療未経験の方がイメージされるよりも身体にやさしい治療法です。

 

 

さて、鍼治療の宣伝はこれくらいにしておきますが(^^; その鍼治療を行っているときに以前から気になっていることがあります。

同じ患者さまに施術しても、日によって鍼を刺入する際の皮膚の抵抗が変化するということです。いつも以上の不調を訴えられる日ほど、広範囲にその抵抗が増すように思われます。

 

人間の皮膚は3層から成ります。 外界から触れられる薄く柔らかい表皮、その下には皮革製品として鞄や靴に使われる丈夫な真皮層が人間にも存在。そして最下層に皮下脂肪をたっぷり溜め込める皮下組織(^^;

 

鍼灸師が使う鍼(毫鍼)の中でいちばん一般的な3番鍼の直径は0.20mmです。日本人の毛髪の直径が0.05〜0.15mmですから、それよりも少し太い程度です。 私の場合は臀筋などにはもう少し太い鍼、顔面などには細い鍼と部位によって違うサイズも使用しますが、それ以外のほとんどの部位は3番鍼で施術します。静脈や皮下注射に使う注射針と比較するとその直径は半分以下。注射針は液体を通過させなければならないのでその分太く、刺入時の刺激を軽減するために先端部はメスのような刃物になっています。それに対し、鍼治療の鍼は松葉の先端部のように丸みを帯びているので、組織への侵襲がとても小さいのが特徴です。

 

施術者が鍼を刺入する際に抵抗として感じるのは、おもに真皮層の硬さです。う〜ん、私は机上の物理がニガテなので、この”硬さ”を具体的に表現するモノサシを持っていません(^^; きっと弾性だとか靭性だとかそんなヤツでしょう。

 

なにしろその”硬さ”は体表から触れても感じられません。なるべく患者さまの痛覚を刺激しないようにいつも通りソフトに且つスピーディに鍼を打ち込もうとしても、いつもと違って真皮が貫けないときに、はじめて「ん!?」となるのです。もちろん再度強く叩き込んで貫通させるのですが、、

 

筋肉の強ばりは誰でも簡単に触知できますが、この真皮の硬さの変化を知るのはおそらく鍼師だけなのではないかと思われます。ほかに思い当たる職業といえば刺青の技術者くらいでしょうか。

 

真皮の厚さは2.0mm前後。それだけの厚さの真皮が全身で強ばってしまったら、それこそウェットスーツを着て動くようなもの。不調を感じても不思議ではありませんよね。ただ、どのような要因で真皮の硬さが変化するのかは私には分かりません。

また、この疑問の種明かしをしてくれる文献も思い当たらないのです。どなたかご存知の方があったら教えてくださいね(^_-)

 

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お盆休みは人生初入院

  • 2018.08.20 Monday
  • 10:29

 

信楽焼のタヌキいるでしょ?  1年半ほど前から、自転車でギャップを越える際にその信楽さまがサドルに打ちつけられると、すこし痛みが出るようになりました。お風呂で確認するとなんと左側の信楽さまは右側の3倍ほどにふくらんでいるではありませんか。

 

近所の泌尿器科で診てもらうとどうやら陰嚢水腫という病気で、もっともっと大きくなってしまうことが多いとのこと。 注射器で数回抜いても再発するようなら手術を選択したほうが良いとのお話しでした。

 

そして穿刺を2回。 やはり再発しました。 穿刺でお世話になった泌尿器科の先生に相談して、お盆休みに手術可能な病院を紹介して頂きました。

 

2〜3年前に下肢静脈瘤の抜去術を受けた際にも全身麻酔は経験済みですが、あのときは手術時間が短いので日帰りできました。 今回は手術前日に入院して検査。 手術の翌日も経過観察で1日。 あわせて2泊3日の予定です。 入院直後は「数日のんびり過ごせるな」と気楽に高校野球を観たり読書したり。

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手術当日、麻酔薬がまわり始めるとあっという間に意識はなくなり、気がついたら手術は終わっていました。 ただ、麻酔明けはまるでお酒を飲みすぎて悪酔いしたようなサイテーな気分。 おまけにその夜は、尿道カテーテル・血中酸素濃度センサー・自動血圧計・酸素マスクに繋がれて寝返りもままならず、熱も38度くらいまで上がってどうにも身体の置きどころがない感じ。 ろくに眠れないまま朝を迎えました(+_+)

朝の回診でドクターがガーゼを取るときにおそるおそる患部をのぞいてみると、予想通り信楽さまはツルツルに剃り上げられており、”たてがみのないライオン”の風情(>_<)

 

とは言え、つらい思いをしたのはひと晩だけ。 先生の「経過良好」のインプレで気分も良くなり、予定通り午前中には退院できました(^^)

 

 

帰宅後はなるべく安静にして、高校野球のほかに録りためておいたNHKスペシャルの戦争特集をいくつか見ました。 なかでも印象に残ったのは、局アナの小野文惠さんが自身のおじいさんのフィリピンのルソン島における戦死をたどった回でした。

 

子供の頃は小説や大河ドラマの主人公のように、歴史を動かした人にあこがれることもありましたが、実際に大人になると、大勢の命を生かしたり殺したりするような立場の人になるのはまっぴらだと思うようになりました。

かえって小野さんのおじいさんや、「この世界の片隅に」のすずさんのように、大きな歴史の流れにもてあそばれてしまった人の人生に強く共感してしまいます。

 

番組の最後で小野さんは「この戦争のことをもっと知りたい」と話されていました。 よっぽどのマニアでもないかぎり、戦争中を生きた人の悲しい体験や愁眉なシーンなどは見たり聞いたりしたくないものです。 それでも胃の中に酸っぱさを感じながらも、より当時のことを知ることで、ぜったいに戦争はダメだという気持ちが強化されていくように思います。 

いい子ぶるつもりはないはないのですが、これからもこの時季にはかならず見ていくつもりです。

 

 

手術の経過も良好ですし、夏休みの最終日には、4月に就職したばかりの次男が買って来た年代物のレガシィB4 RSK(マニュアル)で峠道をドライブして来ました。 ペダルのレイアウトに無理があったのでヒールアンドトゥを教えてあげられなかったのが残念でしたが、まだまだ同乗した彼よりは上手に走れたようで父親の面目躍如でした。 久々のスポーツドライブ楽しかった!

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ボランティア治療前に少しだけサイクリング

  • 2018.08.07 Tuesday
  • 16:54

 

この夏は世界の各地で気温が摂氏50度前後まで上昇したとの報告がありますが、私もオートバイのツーリングでネバダのデスバレーを通過した際に50℃超えを経験したことがあります。あのときの暑さも相当キツかったと記憶していますが、湿度が高い分東京の40℃のほうが堪える気がするなあ(>_<)

 

 

そして週末恒例のサイクリングはもちろんグリーンライン。 下界がかなり暑い日でもめったに30℃を超えることのない尾根みちでも、この日は31℃まで上がりました。

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午後には、日ごろから仲良くさせて頂いている音楽療法の先生の依頼でボランティア治療に。 「NPO法人 福島こども保養プロジェクト@練馬」主催のサマーキャンプに参加する子どもたちの親御さんの癒しのお手伝いです。「どうせ名栗方面を走りに行くんでしょ? だったらさあ♡」みたいなノリで誘われました(^^;

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ボランティア治療は、原発事故のあと双葉町の方たちが避難されていた埼玉スーパーアリーナや、加須の騎西高校へ伺って以来です。

事故からまだ数週間の頃、床に敷いたダンボールの上に少しの身の回りの物と我が身を乗せて、明日のことも知れず固い表情のまま現実を受けとめようと頑張っていらっしゃった皆さまのことが思い出されます。

 

私は原発推進派でも反対派でもありませんが、起こってしまったことを無かったことにはできませんし、ただ自分に出来ることでお手伝いしたいという気持ちでした。

 

今回のキャンプは4泊5日とのこと。 南相馬市から5家族のみなさまが参加されていました。 南相馬市も年間積算線量が20ミリシーベルト以下に下がり居住制限は解除されたものの、子どもの健康のことを考えるとやはり心配は尽きないことでしょう。

 

午前中の川遊びで疲れた子どもたちがお昼寝している間に5人のお母さんの治療をさせて頂きました。 鍼の治療は恐がられるかと思いきや、「こんな機会だから」とほとんどの方が初めての鍼に挑戦されました。 少しでも楽になって頂けていればうれしいなあ(^^)

 

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迷走台風な週末

  • 2018.07.31 Tuesday
  • 18:16

 

台風12号のへんてこりんな進路のせいで関東以西は右往左往な週末でしたね。ともあれ今回は大きな災害につながらずに何よりでした。

日曜日も午前中は雨の予報でしたので、土曜の夜には夜更かししてビール片手にamazonプライムの映画鑑賞。 2017年のお正月に公開された「14の夜」という作品を観ました。

監督は足立紳。安藤サクラの振り切れた演技で話題になった「百円の恋」の脚本を書いた人です。 ヒリヒリするような心理描写は「百円・・・」に通じるものがありますが、「14の夜」は主人公の幼さとバブル時代の能天気さが救いになっていますので、ほのぼのとした気分で観られました。

 

舞台は1987年の田舎町。 中学の同級生4人は女性の身体に興味が尽きません。 あるとき、町で一軒しかないレンタルビデオ店にAV女優の”よくしまる今日子”が来店し、深夜0時になると彼女の生おっぱいを見せてもらえるという噂が立ちます。

校内のヤンキーたちや高校生の暴走族の妨害をクリアして店にたどりつけるのか! いや、そもそも彼女が店に来るという噂は本当なのか???

 

私たちよりひとまわり下の世代が主人公ですが、私も友人たちと町はずれの岬にある海神さまの祠に落ちていたエロ本を、こっそりひろい読みしてドキドキしたりしていましたっけ。 忘れかけていた甘酸っぱい思い出がよみがえって、ついついビールが進みました。

 

 

 

東京では夜半の雨風もたいしたことなくて熟睡。 日曜朝の雨上がりには近所の石神井公園を散歩して来ました。 途中でまたにわか雨に降られましたが、夏の雨に濡れるのも時季の風情というもの。

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夏空。

今週末には夏の甲子園が始まりますね。 高校生の球児たちの灼けた頬に光る玉の汗は、煩悩と好奇心に翻弄された、それこそ「14の夜」的な10代を過ごした私などには眩しく映ります。 しかし、抑えきれない衝動のままにあの頃を生きたという意味では、自分も球児たちと変わりがなかったのかな、とも思えます(^^) 何ひとつ目に見える成果なんか上げられなかったのに自分の人生に不思議な手応えが感じられるのも、あの頃と比較してもまったく出力が衰えない好奇心というエンジンのおかげのような気がしますし(^^)

ともあれ、今年も熱戦を期待してます!

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この日、赤岳は抹茶色でした

  • 2018.07.24 Tuesday
  • 16:47

 

日曜日には、自転車チーム・モンテラックの山好きを誘って八ヶ岳は硫黄岳に登ってきました。

じつは硫黄岳は一昨年にも次男と登ったことがあります。わりと容易にアプローチできるわりにはスケールの大きな風景を楽しめる魅力的な山でしたので、ぜひもう一度登ってみたいと思っていました。

 

モンテラック・トレッキング部の部活はこれで2回目。 昨年は新緑の時季に5人で奥多摩の高水三山に登ったのですが、今年は初心者仲間のシブさんとカスヤさんは都合がつかず欠席。 アオさんとChellちゃんという2人の山の猛者のお荷物にならないように頑張らねばです!

 

 

標高1,900mにある桜平駐車場は早い時間に満車になってしまいます。 朝の起きぬけにバタバタするのもしんどいので、私は前日入りして車中泊することにしました。

八ヶ岳は写真正面の雲の中。その中腹の桜平まではあと10kmほどです。 車の後方500mくらいのところにある「縄文の湯」でのんびりお風呂に浸かって、ビールを仕込んでゴー!

 

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駐車場へ着いた頃にはとっぷり陽も落ちて、月も見えたり見えなかったり。 ほぼほぼ真っ暗けです。 何人か車中泊の方があるかと思っていましたが、どうやら私ひとりだけ。 覚悟は出来ていたものの、やっぱりなかなか心細いものですねぇ。

ある日森の中で出会っちゃう系のあの方たちは、北八ヶ岳での目撃情報はありますが、いちおうこのあたりには居ないことになっています(^^;

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日中、車内の温度が上がっても壊れない丈夫な合板のソプラノサイズのウクレレを1本持参して来ました。 ほろ酔いでつま弾くと、音が森にこだましてゴキゲンちゃんです♡

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朝、当日入りのChellちゃんの到着を待って7時前に出発。 アオさんは数キロ登ったところにあるオーレン小屋のテント場に泊まって私たちを待ってくれています。

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前回次男と来たときには標高2,760mの頂上まで一気に登ってしまってひどい頭痛に苦しめられたので、今回は2,430mの夏沢峠で一服して身体を高度に馴らします。

下はアオさんがフェイスブックに投稿した写真です。 硫黄岳の爆裂火口や湧き立つ夏雲にカメラを向けるChellちゃんの、この瞬間のぜんぶを感じ取ろうとする姿がバレエのダンサーのよう。 抑制された感動が背中から伝わってきます。

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こちらもアオさんが撮ってくれた写真。 17kgものザックを背負ったまま、型落ちiPhoneでバシバシいい写真撮りやがります。 その絵心に嫉妬しちゃうなー。

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写真の右寄り二峰は東西の天狗岳。Chellちゃんは先月に両方とも登ったばかりだそうです。

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岩陰のミヤマダイコンソウ

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奥は小学生のおにいちゃん、手前の弟くんはなんと幼稚園の年長さんとのこと。ナイスな笑顔のお父さんと3人連れでした。

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硫黄岳の爆裂火口。落差は550m。

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そこへ乗り出して写真を撮るアオさん。ロープに気づかず足を取られて真っ逆さま。とはなりませんでした(≧▽≦)

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火口の向こう側のケルンの左側に白っぽいウェアの人が見えるでしょうか。 火口にぶつかって立ち上がる雲が、まるで噴煙のようでした。

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硫黄岳山頂です。 ふだんは集合写真なんか撮らないのですが、この日はあまりに楽しかったので他の登山者の方に撮ってもらいました。

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ある意味ショッキングな火口側の景観とちがって、主峰赤岳方面はChellちゃん曰く「高級抹茶色」の緑に覆われておだやかな表情です。 しかし、写真中央の赤岳と右側の阿弥陀岳の間の鞍部は、20数万年前に当時の富士山より高かった古阿弥陀岳の山体が吹き飛んだ場所だと言われています。

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下山時にみつけた名前が分からないフシギなかたちの花。 

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登り始めてから下り終えるまで、くだらない話から哲学的な話、またそれぞれのプライベートな話まで、3人でほんとうにたくさんおしゃべりしました。 半分以上は私がしゃべったかもしれませんが(^^; 無口なアオさんもけっこうしゃべりましたっけ。 山が人を饒舌にするのでしょうね。 ほんとうに楽しい一日でした。

 

またあそんでくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

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