自ら燃えなければどこにも光はない

  • 2017.10.17 Tuesday
  • 18:00

 

たった5分の通勤電車ですが、車内のポスターを目にするたび気になっていたハンセン病資料館。

雨降りで自転車に乗れなかった日曜日に出かけて来ました。

 

東村山市にあるこの場所は、「国立療養所 多磨全生園」 という1909年(明治4年) に設立されたハンセン病患者の療養施設です。

1907年、浮浪のハンセン病患者を強制隔離するために 「法律第十一号癩予防ニ関スル件」 が制定されて以降、国は在宅のハンセン病患者をも強制的に隔離するために法律を厳しくしていきます。 全国13ヵ所の国立療養所のうちいちばん最初に出来たのがここ全生園の前身の第一区府県立全生病院でした。

その後1943年に 「プロミン」 という薬の有効性が確認されてからハンセン病は治る病気になりました。 その後も治療法はどんどん進歩して行き1981年に確立された多剤併用療法によって完治した患者からの感染の可能性は全く無くなり、新たに発症する人も全国で年間数人という状況になりました。 しかし1996年に 「らい予防法」 が廃止されるまで隔離政策は続いて行きました。 

2001年、ハンセン病患者の強制隔離を定めた 「らい予防法」 が憲法に反していたとする判決が出て、当時の総理大臣であった小泉純一郎は患者および元患者に対して謝罪しました。

 

映画を観るにも60kmほどバスに乗らなければならない過疎の町で育った私は、中学生のころに公民館の体育館で上映された 「砂の器」 を見てはじめてハンセン病のことを知りました。 ただ、近隣の町で発症した人がいたということは聞きませんでしたし、映画を見たときこの病気についてどう感じたかも忘れてしまっていました。

 

 

資料館です。 

 

 

本来資料館の中は撮影禁止なのですが、たまたま受付に学芸員の方がいらっしゃって許可を下さいました。

フィギュアがリアルすぎてドキッとします。

 

 

 

重い、、

 

 

「深海に生きる魚族のように、自ら燃えなければどこにも光はない」。 どこかで聞いた言葉だと思ったら、これは学生時代から明石海人のファンだったという大島渚監督がときどき紹介していた言葉でした。 当時、大島監督は文学に溺れながらも文学に対して好意よりも嫌悪を抱いていたそうです。 なぜなら、深く文学の匂いの中にいるということは、すなわち死の匂いの中にいるということ。 若かった自分は死の匂いを嫌ったんだろうと後に自ら分析しています。 絶望の中においてもどこか生きるよすがを探していた大島青年に答えをくれたのが明石海人のこの言葉だったのだとも。

 

 

 

最後の展示ブースにはいくつものモニターとヘッドホンが置いてあり、70人以上の高齢になった元患者がそれぞれ自らの人生を語る動画を視聴できるようになっていました。 一人のお話しを聞くのに20分ほど。 おふたりの方のお話しを聞いたのですが、時間を忘れて聞き入ってしましました。

この日曜日、私が資料館に滞在した3時間に居合わせた方は2人だけでした。 かえって学校の社会科見学などで子どもたちが訪れる平日の方が来館者が多いのかもしれません。

 

 

 

 

 

全生園のほとんどの場所は、一般の人も自由に歩けるようになっています。

昭和3年に入所者たちの手で建てられ、昭和52年まで使われていたという男子独身寮 「山吹舎」 が復元されていました。

12畳半の部屋に多いときは8人が生活していたそうです。

 

 

 

全生学園跡のグラウンドの碑。 幼少期に発症し、一生をここで過ごした人もいたのでしょう、、

 

 

 

 

 

 

園内には真言宗、浄土真宗、日蓮宗のお寺のほか、カトリック、聖公会、プロテスタント、それぞれ宗派ごとの教会が建てられています。

 

 

軽症の方たちの住宅の各戸には自転車が。 今では外へもおつかいに行けるようになったんですね。

 

思えば私は社会人になってからの数年間、ここから3kmほどしか離れていない場所にあった社宅に住んでいました。1980年代のことですから、当時はまだここに住む方々は外の世界に出ていくことが許されていなかったのです。 

恥ずかしながら、20代の私は自分のことばかり考えていて、まったく人さまのことを思いやれるような人間ではありませんでした。

心弱くなる齢になってやっと少し人の痛みが分かるようになって来たのか、ここで生きた人々のさまざまな痕跡を見るたび激しく心が揺さぶられ、その夜はなかなか眠りに就くことができませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

ナリちゃんと奥武蔵サイクリング

  • 2017.10.10 Tuesday
  • 15:15

 

私と同じく奥武蔵をホームグラウンドにしているナリちゃんが、チームの掲示板でサイクリングに誘ってくれたので行ってきました。 まぁ、彼とはわざわざ待ち合わせをしなくても、ここいらへんの山中でばったり会うこともめずらしくないので、それはそれで楽しみではあったりするのですが(^^)

 

 

飯能市役所で待ち合わせして、まずはいつもの関の入線からグリーンラインへ。

 

 

昨日の雨で路肩の苔もしっとり。

 

 

顔振峠でひと休み。ナリちゃんは ”ちちぶコーラ”。

 

 

 

規制されていなかったのでうっかり上って来てしまいましたが、この日のグリーンラインでは1,200人規模のフルマラソンが開催されていました。

ちょいと銭湯にでも行くような支度でフルマラソンを走る青年。もう15kmくらい走ってるのに足取りは確かで余力もありそう。 しばらく並走しておしゃべりしたのですが、なにしろ陽気。 若いのに人生を楽しむコツを知ってるナイスガイでした。

 

 

 

ランナーのお邪魔になるのも気が引けるので、刈場坂峠まで行くはずの予定を変更して八徳で稜線を降りました。 毎年春になると写真を撮りに来る 「八徳の一本桜」。 すこしづつ深まる秋が葉の色を変え始めていました。

 

 

 

急坂を転がるように下ってきましたが、国道299号に出る手前で飛び込んできた光景に急停車。 言葉は要りませんね♡

 

 

 

吾野宿のあたりではお祭りの準備。

 

 

 

ここからもうひと尾根越えて名栗みちへ出たいのですが、どうせのんきなサイクリングだし走ったことのない道を行ってみようと地図を検索。 見つけた道は途中から未舗装路でした。 マウンテンバイクでのんびり上ったら気持ち良さそう。こんど来てみます(^^)

 

 

ルートを探すのがめんどくさくなって、結局ぜったい上りたくなかった 「子の権現」 の急坂を上ることに。 やっぱりここは年に一回でいいかな(^^;

 

 

ブキミな実(マムシグサ)

 

 

 

今日の目的地はここ 「ゆずの庄」。 中藤川上流のうどん屋さんです。 以前、やっぱりナリちゃんとサイクリングしてたときのこと、補給のタイミングをまちがえてハンガーノックでヘロヘロになった私を救ってくれたがこのうどん。 やっぱりおいしかった!

 

 

 

うどん屋さんで小一時間も休憩したのに、「やっぱメシのあとはコーヒーだな」 と  ”ウクレレ喫茶 やなぎコーヒー” に。 ほんの少しウクレレを嗜む私は、表の看板見るたびにいつも気になっていたのですが、めずらしく日曜日に営業していたので迷わず入ってみました。

寄居に住む松本美浩さんというビルダーさんのウクレレの販売もしていました。 ネックは接着ではなくてボディと一体の削り出し。材はケヤキだそうです。トップはスプルースと黒柿の合わせ。 コンサートサイズの音を出してみましたが、ハワイアン・コア材よりももっと透明感のあるキラキラとやさしい音色。これは弾いたらアカンやつでした。かなり欲しくなってしまいました(^^;

 

 

コーヒーも美味しかったです。この日のコーヒーはエチオピアはコケ村の豆だそう。味わったことのない不思議な香りでした。

仕事が忙しくて今年はほとんど自転車に乗れなかったというナリちゃんは、体重がアレでしんどそうでした。 彼が完調なら私はヒーヒー泣かされるに決まっているので、このままお太れ様のままでいてほしいところ(≧▽≦) また誘ってね。

 

 

 

 

 

 

 

日野原重明さん

  • 2017.09.28 Thursday
  • 18:28

 

昨朝の食事中にNHKの「おはよう日本」を見ていたら、この7月に亡くなった医師の日野原重明さんのインタビュー(亡くなる半年前に収録)が放送されていました。 

 

印象に残ったのは 「人は病を得ると本当の自分があらわれてくる」 「本当の自分と出会えることはすばらしいことだ」 という言葉。

 

当院の患者さまでも大病を経験された方が何人もいらっしゃいます。 なかには日野原さんと同じような思いに至ったことを話して下さった方もありました。

 

ランス・アームストロングという自転車選手は25才のときにガンを発症。その後闘病生活を乗り越えて、有名な自転車レースのツール・ド・フランスを7連覇しました(後にドーピング問題で剥奪されてしまうのですが、、)。 そのランスはインタビューで、「もし次に生まれかわったとき、ツールを7連覇する自転車選手としての人生と、一人のガン患者としての人生。どちらかを選べるとしたらどちらを?」 と訊かれ、「迷わず一人のガン患者としての人生を選ぶ」 と答えたそうです。 それは日野原さんの言葉とまったく同じ理由からだったと記憶しています。

 

日野原さんはたくさん本も書いていますが、私は一冊も読んだことがありません。 しかしインタビューでの彼の言葉を聞けば、どういう人であったのかは何となく理解できる気がします。きっと共感できる部分がたくさんあるのではないかと。

 

終末期医療の普及に尽力された日野原さんでも自らにその時が近いと感じる日々に 「ただ恐怖でおののいている」 と告白していました。 だからと言って彼はけして死にたくなかったわけではないのだと思います。

 

いつか私にも必ずそんな日が来るわけですが、死を忌むべきものして遠ざけないで、自らにデス・エデュケーションを課しつつ生きていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミルカ」ミタヨ。(ネタバレあり)

  • 2017.09.19 Tuesday
  • 17:24

 

日曜日は台風が近づいているとのことで朝から雨。 週に一度のリラクゼーションなサイクリングはおやすみ。 家でのんびり過ごしました。 ごろごろしながら、ひさしぶりにamazonプライムビデオで映画鑑賞。 観たい映画もなかったので、”おすすめ” の欄に出てきた2015年日本公開の 「ミルカ」という作品を観ました。

 

主人公はミルカ・シンという1950年代後半から60年代前半にかけて活躍し、45秒8という当時の世界記録を出したこともある、いまでもご存命のインドの英雄です。

 

ミルカは1935年に現在のパキスタン領にあったシク教徒の村に生まれました。 1947年に英領インド帝国が解体されインドとパキスタンが分離独立する際、シク教団はインド帰属を決断。 しかし村の指導者的存在であった彼の父は土地を捨ててインドへ移り住むことを拒否。 彼と姉はかろうじて難を逃れましたが、一家は彼の目の前でパキスタン人たちに虐殺されてしまいます。

 

その日の食べる物にも事欠く難民同然の暮らしの中、泥棒はもとより生きるためには何でもしました。しかしある恋をきっかけに真っ当になろうとインド軍への入隊を決意。そこで陸上競技に出会い一気にのめり込みます。

 

世界記録を出したあとのローマ五輪で優勝が確実視されていた彼は、こともあろうにゴール直前で大きく後ろを振り返ってしまい、4着に沈みました。 何がきっかけになったのかは分かりませんが、少年時代のトラウマがフラッシュバックしてしまい、首を刎ねられる父をそこに見てしまったのです。 その後失意の日々を送っていた彼ですが、インド・パキスタンの親善競技会で数十年ぶりに故郷の村を訪れた際、独立時の混乱で死んだと思っていた幼なじみと再会します。 大人たちに物置にかくまわれて生き延びた幼なじみは、その後改宗して子供にも恵まれていました。その幼なじみはミルカに言います 「人じゃない。時代が悪かったんだ」。

 

高校で日本史を選択した私は、ニュースや映画鑑賞をきっかけにしてほかの国や地域の歴史を勉強することが多いのですが、今回はムガル帝国あたりからのインドの歴史を知る機会になりました。 そしてやっぱり、どこの国いつの時代でも歴史とは ”悲しみ” なのだと再認識した次第です。 人間はいつか悲しみを繰り返さずに済む、今よりましな世界を作ることができるのでしょうか。 う〜ん、悲観的にならざるをえないなァ、、

 

 

あとから知ったのですが、この映画にはブレイク前の武井壮が端役で出演しています。 日本選手役を探してした製作スタッフは、フェイスブックに「英語が話せて単身インドに来れる陸上と芸能に通じた人募集」と投稿。 もちろん選ばれたのは彼。 当時お金がなかった彼はマネージャーから1万円借りて飛行機に乗ったものの、両替を忘れて一文無し。マーケットのコブラ使いのおじさんの横で逆立ちで踊って2万円ほど稼ぎ、滞在期間をしのいだのだとか。 もう一度本編のそのシーンを見ると、しっかり彼の個性的なフォームが写っていました。

ミルカと武井壮の縁の話には続きがあります。 ミルカ・シンの息子のジーブ・ミルカ・シンは現役のプロゴルファーでジャパン・ツアーにも参戦しており、その際に武井壮がコーチングしていた市原選手とプレーオフで優勝を争ったのだとか。 結果は市原選手の勝ちだったようです。

 

インド映画特有の出演者たちがとつぜん踊り出すシーンや、ちょっと大げさな感情表現が気にならなければ、かなり楽しめる映画だと思いますヨ (^^;

 

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あしびなに花が!

  • 2017.09.12 Tuesday
  • 19:22

 

日曜日には、”サイクルショップあしびな”に集う仲間たちと奥武蔵へサイクリングに出かけました。

と言うのも先週のこと、あしびなの店長から 「 ”上谷の大クス” を生で見てみたいのでルートを作成してほしい」 と依頼され、どうせならとアテンドも買って出たのです。

 

前々回の更新でI井くんの送別サイクリングについて書きましたが、あの日ゲリラ豪雨を食らって1時間ほど雨宿りを余儀なくさせられた際に、あしびなサイクリングに最近ある女子が高頻度で参加しており、チーム員たちの空気がざわついていることを聞いていました。

 

もしやとは思っていましたが、今回飯能駅に集合した大クスサイクリングのメンバーの中に、その女性が居るではありませんか! 20代半ばのとのことですが、失礼ながらまだ ”可愛らしい” という表現がぴったり。 おじさん耐性もバッチリで、それほど緊張しなくてもお話しできそう(^^)

 

 

8台積みの男臭いキャラバン。

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まずは林道 関の入線からグリーンラインへ上ります。 いつもはひとり静かに味わう滝の音もこの日は大勢でガヤガヤと。 これはこれでけっこう楽しい(^-^)

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いつもは素通りしてしまう天文岩でも停車して観光。

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目の不自由なランナーが40才くらいの女性のサポートランナーとともに気持ち良さそうに距離を踏んでいました。 休んでばかりの私たちを「タッタッタッタ」と軽快な足取りで追い抜いていく姿がカッコよかった。 視覚以外の感覚は健常者より研ぎ澄まされているはずなので、きっと私たち以上に森の心地よさを味わっているんだろうなあ。

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私と同年輩のMさんがM原さんのストレッチをお手伝い。 いやらしくならないように片手で押す姿がいじらしい(≧▽≦)

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野末張展望台。 いい笑顔なのですがカメラマンが上手ならもっと本来のキラキラ度が表現出来たはず。 ごめんね〜。

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大クスへの上りにある民家。このシュールな画に興味をひかれてお宅の庭先にまわってみると、ほかにもヤギやバーニーズ・マウンテンドッグが同居しているようでした。 人間は二階部分で生活されているのでしょうか。 けっこう賑やかですが、きっとここにはほのぼのとした暮らしがあるのでしょうね。

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訊いてみると、M原さんはロードを購入して1ヶ月そこそこしか経たないとのこと。 ギアはリア28T。 どうやら店長は、みんなから 「初心者にこんなコースってスパルタ過ぎでしょ」 と責められることを見越して、自分のリア32Tのバイクを彼女に貸与するバックアッププランを用意していました。 身長差があるのに乗車ポジションがほぼ同じであることを目にしたメンバーたちは、そこには触れず他の話題をさがすのに必死(≧▽≦)

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彼女より少し前にロードバイクデビューしたのS藤さん。 若く見えるのでまだ学生かと思ったら、大学で法律を教える先生でした。いや失礼しました。 もうみんなと同じペースで走れていましたっけ。 どうやら勉強できる人はすぐ速くなるようです。 きっと頑張る才能があるんでしょうね。うらやま〜(^^;

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着きました「上谷の大クス」。 

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(この写真は店長ブログから拝借)

 

 

「大クスを見てみたい」という思いを遂げ、みんながデッキから降りたあとも名残惜しそうに写真を撮る店長。

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その店長を見上げながら待つみんな。

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(これも店長ブログから)

 

 

 

ほんとうは高麗の阿里山カフェでランチの予定でしたが、観光と休憩が過ぎて時間が押してしまったので、こともあろうにレディを満州餃子へアテンド。 女子ながらチャーハン&ギョーザをペロリと平らげる食欲や良し!

と言うか、考えてみれば今は彼岸花の真っ盛り。 名所である巾着田の入り口にある阿里山カフェはきっと混雑してたはずなので、かえってこれで良かったのかもです(^^;

 

あしびなのみなさん、またあそんでくださいね〜(^_-)

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サッカーW杯出場決定おめ!

  • 2017.09.06 Wednesday
  • 16:47

 

サッカーワールドカップ。 予選の最終戦はサウジアラビアに負けてしまいましたが、日本代表は今回も本選出場を決めましたね。 ホームでのオーストラリアとの試合はテレビで観戦しました。 浅野・井手口などの若い選手が躍動して、胸のすくような試合でしたね。

 

とくに私が興味を引かれたのは井手口選手です。 失礼ですが、ふだんJリーグの試合を観ない私は彼のことをまったく知りませんでした。 ニッカボッカ&半キャップヘルでスクーター転がしてそうな、気のいいガテン系あんちゃん的風貌。 顔はたしかにちょっと中田(英)に似てますよね。 なにしろびっくりさせられたのは彼の運動量でした。後半になっても猟犬のようにしなやかな身のこなしで相手にチャージしていく姿にはほれぼれしました。 

 

ほとんど忘れかけていたのですが、じつは私も高校時代サッカー部でした。 そんなにサッカーが好きなわけでもなかったのですが、音楽仲間の南海くんがサッカー部で、彼が楽しそうに練習しているのを見ているうちにちょっとやってみたくなり、1年生か2年生の頃に1年間くらいまじめに練習したのを覚えています。

 

小学4年から中学2年までは柔道、2年次の途中からは陸上部で長距離走をやっていましたので、「コンタクトや走力はどうにかなるだろう」と高を括っていましたが、その両方をいっぺんにやらなければならないサッカーはそれまで経験したスポーツとはぜんぜん別物で、まったくオハナシになりませんでした。 集団の中で発揮しなければならない闘争本能は柔道とは全く違う種類のもので、面食らったのを覚えています。

 

それから20年くらい経って、次男が小学校低学年の頃、仲のよい友人に誘われて地元の少年サッカーチームに入りたいと言い出し、試合を観に行ったところ、ボールの周りの密集から離れてぽつねんと立ち尽くす次男。 彼の姿に数十年前の自分が重なりましたっけ。 血は争えないものですね(^^;

 

運動や勉強がイマイチなところがばっちり私に似てしまって、ちょっと「悪りぃな」とも思いますが、どうやら毎日を楽しむ才能も似てくれたようなので、まいっか(≧▽≦)

 

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(ばっちりヤンキー風味が効いたこの写真はフットボールチャンネルより拝借)

 

 

 

 

 

 

 

 

終わっちゃったね、夏の甲子園

  • 2017.08.25 Friday
  • 11:50

 

東京ではすっかり暑さがぶり返して、お盆の頃の涼しさに慣れてしまった身体がびっくりしてます。

ところで今年は夏の甲子園にもびっくりさせられましたねえ(@_@)   地区予選の頃には早実の清宮くんばかりが注目されていましたが、漫画にも描けないような劇的な大逆転劇が連日繰り返されて例年以上に印象深い大会になりました。 広陵高校の中村奨成くんの大活躍もりっぱでしたね。

 

私は診療中、ときおりラジオで中継を聴いていました。 NHKマナーのお上品な実況と関西なまりのおじさんの解説、空まで届きそうなブラスバンドの演奏やスタンドのどよめき。 40年経った今でもウララ〜やサウスポーが愛されているなんて、山本リンダさんやピンクレディ本人も想像してなかっただろうなあ(^^)

 

テレビ中継を観れない分、「熱闘甲子園」は毎日たのしみに観ていましたヨ。 高校生の灼けた顔に光るまっすぐな澄んだ目。 気迫で引き締まった顔もそこはやはり高校生、きびしい局面ではたちまち不安や緊張で強ばった表情に変わります。 これほど彼らの顔を見つめる機会は高校野球以外では思い当たりません。 大人になると他人、いや自分対してさえ本当の心を隠すのが上手になってしまうもの。「どうせチミたちもいつかそんなオッサンになっちゃうんだけどねー♪」なんてイヂワル言いながら見てましたっけ(≧▽≦)

 

それにしても最近の球児たちは、プレー中もベンチでもはじける笑顔でその一瞬を楽しんでいますよね。 

私が中高生の頃、家族総出の稲刈りの昼休み。座敷の窓を全部開け放ってゴロゴロしながら父と甲子園を見ていたときのこと、笑顔でプレーする球児を見た父が 「ニヤニヤしよって、ええ仕事が出来るかや!」(ニヤニヤしてていい仕事が出来るわけがない)と苦々しく独り言ちていたのを思い出します。 昭和ひとケタ世代には、プレーを楽しんだりリラックスを心がけたりすることがより良いパフォーマンスにつながるという今風の引き出しはなかったようで(^^;

 

ただ、時代は移り変わっても子供と大人のはざまを必死で生きる彼らの顔にとくべつな輝きが宿っていることに違いはありません。 彼らの発する強い光は、むかし自分も少しは輝いてたであろうおじさん世代に刺さるんですよねえ(^^;

 

夏の甲子園が終わると夏そのものが終わってしまうようでさみしい気持ちになりますが、きっとまた来年もあの場所で球児たちは、夏のお陽さまにも負けない強い光を日本中に届けてくれることでしょう。

 

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(写真は朝日新聞から拝借しました)

 

 

 

 

 

 

 

宗教は文明?それとも文化?

  • 2017.08.18 Friday
  • 17:56

 

ここのところのお天気は、いったいどうなっちゃってるんでしょうねえ。

このお盆には3日ほどお休みをいただきました。 初日はすこし自転車に乗りましたが、あとは学生時代の友人や自転車仲間からのお誘いで夜だけ活躍して、ひさしぶりにのんびり過ごしました。 テレビで高校野球をつけっぱなしにしてゴロゴロ読書。 ぜいたくな時間でした。

昨日読み終えたのは、同志社大学の教授の内藤正典と元同大客員教授の中田考による対談集「イスラームとの講和」。2016年3月発売と、ちょっと前の本です。

 

私の夏休みの最終日は終戦の日でした。 昨今、日本を取り巻く状況もにわかに緊張感を帯びてきていますが、こちらに関するニュースは毎日目や耳に入って来ますので、重要な情報を見逃すことはないと思います。 しかし、すでにコトが起こっているイスラム圏のことは、悲惨な写真や映像のインパクトばかりが頭に焼きついてしまい、複雑極まりない現地の状況はなかなか伝わって来ません。

 

イスラム圏の歴史は大まかには把握していましたし、”アラブの春” 以降の急激な変化を解説した本も読んだりもしましたが、どれもイスラムの外側から分析・評価したものばかりでした。 中田氏は自身がイスラム教徒、内藤氏もしばらくトルコに在住したりと、自国や隣国あるいはヨーロッパで苦難の日々を送るムスリムに近い目線で書かれたこの本を読んで、やっと全体像が掴めたように思います。

 

中東諸国においては、スンナ派とシーア派。原理主義と世俗主義。多様な民族が後づけの国境線に分断されていることなど、同じイスラムでも対立軸はいろいろ。 それぞれについての現状をこまかく解説してくれています。

 

ヨーロッパ各国においては、移民や難民を受け入れはするものの、ムスリムたちとの間にはどうやっても相容れないバメンが出てきてしまいます。 ドイツやイギリスのように”異質な人たち”として同化を拒絶する国もあれば、”ライシテ”と呼ばれるゴリゴリの世俗主義を掲げるフランスでは、「ブルカを被るな」など宗教的な習慣を捨てて同化しろと迫るようで、いろいろ問題が起こり続けています。

 

おそらくヨーロッパの国々も移民・難民も、ほんとうはお互いに良い関係を築きたかったはずなのに、何十年かけてもうまくいきませんでした。 内藤氏はこの状態を「文明の衝突」と呼んで、もうお互いに同化することはあきらめて”講和”の道を探るべきだと言っています。

 

生まれたときはお宮参り、教会で結婚式を挙げて、お寺のお墓に入る。 こんな感じで宗教に関しては、きほんユルユルでテケトーな日本。 新聞記事によると、西暦2070年にはイスラム教徒はキリスト教徒と同数になり、その後はイスラム教徒が世界で最大勢力になる予想とのこと。 アジアにもイスラム教徒が多数を占める国はいくつもありますし、日本にもモスクが増えて彼らと日常的に関わる時代が来るかもです。 正直なところちょっと宗教アレルギーがある私でも、そりゃできれば仲良くしたいもの。 なのでこれからも彼らのことを知る努力は怠らないでおこうと思います。 てか2070年? ワシ110才やん(≧▽≦)

 

 

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転職おめでとうサイクリング

  • 2017.08.08 Tuesday
  • 19:18

 

”サイクルショップあしびな” のクラブメンバーの中でも、ちょくちょく治療を受けに来てくれたI井くんとはいちばんよく話したのではないかと思います。 年齢は私の長男より4つ上。 特徴はハイトーンのデカい声で速射砲のようにしゃべること。 毒舌ですが街の子特有のデリカシーが身に着いているので人から憎まれることはありません。 その濃く明るいキャラのおかげであしびなのコミュニティはいつも笑顔でいっぱいでした、、 いや、亡くなったわけではありませんヨ(^^;   来月転職して関西の方へ引っ越すことになったとのことで、「たまにはちょっと走りに行きましょう」とサイクリングに誘ってくれました。

 

日曜の朝、飯能駅に集合したメンバーは5人。 越生から林道奥武蔵支線を上り天目指峠、小沢峠をのんびりパスハントする予定でしたが、午後からは雨予報でしたのでそのへんはテケトーなかんじで。

 

 

昨夜は灯篭流しが行われたようで、越辺川にはまだいくつもの灯篭が所在なげに漂っていました。

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上谷の大クス

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タバコをやめてから体重がいっぺんに10kgも増えたというM川さんをサポートするI井くん。 このあたりのやさしさが彼の人たらしのキモなんですよね〜。

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酒豪のH社長も昨夜の酒を抜き、今夜またおいしいお酒を飲むために頑張ります。

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8kmちょっとある林道奥武蔵支線の山岳賞は最年少のM間くん。 ゴール地点で美味そうに水を飲む姿も若々しい。

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正丸駅でひと休みしていたらゲリラれました。 うどんやカレーを食べながら小一時間おしゃべり。 

ここでIくんから衝撃的なニュースがもたらされました。 なんと最近あしびなのコミュニティに25才の美女が参加し始めたとのこと。 あしびなの若い衆のざわめきは相当なもののようです。 彼女を取り巻くこれからの展開を、みんなであーでもないこーでもないと妄想しまくっているうちに、すっかり雨は上がっていました (≧▽≦)

とはいえ油断できない空模様なので国道299号でそのまま飯能駅に戻ることに。 案の定吾野あたりでまた降られましたが、どうにか飯能駅にたどり着き、満州餃子で一杯やったあと快速急行に乗ってバイバイでした。

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↑まっ黒に灼けたIくんは前職と同じ営業職ではあるものの、自転車に関わる仕事に変わるとのこと。 思えば私も彼の年齢で転職したのでした。 当時の私も彼のようにギラギラとみなぎるエネルギーを発散していたのでしょうか。 思わず遠い目になってしまいました。 東京へ帰省の際にはまたあそんでね (^_-)

 

 

 

 

 

 

雨の高原で読書

  • 2017.07.29 Saturday
  • 12:34

 

ちょっと前のことですが、先週末は ”サイクルショップあしびな” 主催の那須サイクリングでした。

コテージで一泊して涼しい那須高原をのんびり走ろうという企画。 私は土曜の仕事を終えてからバーベキューに間に合うよう新幹線で現地入り。 着いてみると泊まりはムサい男ばかり12人。 明日には日帰りの参加者も3人来るようですが、どうやらこちらも♂ばかりとのこと。 参加者の半分は20〜30代の独身ナイスガイなのに、なんとももったいない (>_<)

 

電車に乗らなくても布団までズルズル引きずってもらえば寝れる環境は、やはりとても危険です。 ものすごく濃いハイボールのせいで2名ほどは完全に”泥”でした(^-^;

 

翌朝、奇特な誰かが朝食を作るいい匂いで気分良く目覚めたものの、外はイケズな雨。

ただ、この朝の森の空気はとても気持ち良くて、見渡しても退屈がストレスになっている顔はありませんでした。 チェックアウトの10時までのんびり過ごそうと満場一致。 私もテラスのデッキチェアに身体をあずけ、しばらく木々の間にこだまするウグイスの声に聴きほれていましたが、持参していた本を思い出してゆるゆるページを進めました。

 

ミシェル・ウェルベックの 「服従」。 かなりインパクトのあるタイトルですよねえ。

2022年のフランス大統領選挙では国民戦線のル・ペンと穏健イスラム政党党首が決選投票に挑みます。 「ファシズムとイスラムかよ。なかなかキッツイ選択だなぁ」 という当地のリベラル層の声が聞こえて来そうですね。 そこで政治的主導権を手に入れた勢力はその後フランスのみならずEU全体をコントロールするようになります。 しかしこの本、ただのポリティカルフィクションではありません。 主人公は大学で文学を教える40代の教授。 おもに年齢的なものによる自分自身の身体や心の変化から、生きることに疲れ始めたタイミングでの急激な政情の変化。 考える力も失われるほどすっかり疲れ切ってしまったときに忍び寄ってくるのがファシズムや宗教。 インテリであるはずの彼でさえいともかんたんに流れに飲みこまれちゃうんですねえ。 いや、かえってインテリほど長いものに巻かれやすいのかも知れません。 いずれにせよ主人公の葛藤がよく描かれていて、文学としてもよく書けていると思います。

 

ウェルベックはこの主人公に、21世紀に入ってすっかり行き詰った感のある共産主義や自由民主主義などの人間中心主義を重ねたのではないでしょうか。 筆者はヨタヨタになってしまった人間中心主義だけでなく、どんどん勢いを増すばかりのイスラム教をもおちょくりまくっています。「イデオロギーも宗教も結局人間を救ってはくれないヨ」 なスタンス。 ほかにも差別・性などのタブーも全シカト。 気持ちいいくらい振り切れています。 これ、タブーで縛りつけたり、自身が縛り上げられたりするのが大好きな日本人が書いたら大炎上間違いなしだろうなあ。 

 

この本は世界中の知的な層を刺激したようで、 書名で検索すればものすごく高度で深い書評をたくさん見ることができます。 インテリなあなたはしょっぱい私の感想などではなく、ぜひそちらを参考にしてくださいね (≧▽≦)

 

それにしても、那須合宿の帰りにみんなで食べた蕎麦はおいしかった (^-^)

 

2017.7.23あしびな那須1.JPG

 

 

 

 

 

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